S.C.P. Japanはバルサ財団と協働で、バルサ財団日本プロジェクトコーディネーターの井上を中心に、SportNet方法論認定指導者に対するフォローアップ活動を行いました。SportNet方法論認定指導者とは、バルサ財団が実施するSportNet方法論指導者講習会の全プログラムを受講され、修了証を発行された方のことです。SportNetは方法論であり、日々の活動に柔軟に取り入れることができます。認定指導者はSportNet方法論を活かし、障がいの有無に関わらず誰もが参加をしやすい運動・スポーツ活動の普及・推進が期待されています。
2019年からバルサ財団はSportNet 方法論指導者講習会を日本で開催しています。講習会を受講された参加者の方々の中には、講習会終了後SportNetの考えを日々の活動に取り入れ、スポーツにおけるインクルーシブな環境の整備に積極的に努められている方々がいます。私たちはそのような団体・チームをフォローアップ訪問し、バルサ財団SportNet方法論の最新の情報をお届けしたり、より良い活動とするために情報交換をしたりすることで、SportNetが日本の各地域の環境に適した形で広がっていくことを目指しています。
井上由惟子
バルサ財団 日本プロジェクトコーディネーター
2019年に日本で初めて行われたバルサ財団のイベント(ソーシャルインクルージョンフェスティバル)に現地調整役として携わり、2020年から正式にバルサ財団の日本プロジェクトにおけるコーディネーターを務める。SportNetプログラムの実践を通して子ども達と関わりながら、全国にいるSportNet認定指導者のフォローアップ活動を行っています。S.C.P. Japan創設メンバー。
フォローアップ団体・チームのご紹介
フォローアップを実施させていただいた団体・チームを紹介します。(50音順)
活動名をクリックしていただきますと、各実施団体・チームのHPへ飛んでいただけます。
障がい者サッカーのクラブチームとして活動を行う「アフィーレ広島」の松本コーチは2019年度にFutbolNet方法論指導者講習会を受講されました。講習会終了後から、性別・年齢・障がいの有無に関わらず誰でも参加ができるインクルーシブなウォーキングフットボールの活動を開始され、その中でFutbolNet方法論を活かした取り組みをしてくださっています。またスタッフも同講習を受講されており、その日の参加者に寄り添ったルール作りがされる為誰もが楽しむ事を大切にされています。アフィーレ広島内においてもそれぞれの種目を超えた交流にも繋がっています。
一般社団法人チームアダプテーションからは多くのコーチがSportNet方法論指導者講習会を受講され、受講後すぐにSportNetを取り入れた活動「インクルーシブスポーツ教室」を開始されました。もともとアダプテッドスポーツや特別支援教育の専門知識がある経験豊富なコーチ陣が揃っており、スペインで生まれたSportNetと日本のインクルーシブ教育の融合を図って活動を展開してくださっています。
障がいの有無を超えたインクルーシブ型フットサルチーム「バルドラール浦安デフィオ」の選手が教えるフットサル教室が「チャレンジフットサル教室」です。この活動を中心となって展開しているのが2020年にSportNet指導者講習会を受講された泉監督兼選手です。新型コロナ感染症拡大の影響でオンライン開催となっている同プログラムですが、SportNet方法論を活かした取り組みを継続してくださっています。
(写真提供:バルドラール浦安)
一般社団法人はーとプロジェクトが実施をされているフットサルスクールISHF(アイシフ)。メインコーチを務める影山コーチは2019年度にSportNet方法論指導者講習会を受講され、講習会終了後から積極的にSportNet方法論を取り入れた活動を展開してくださっています。SportNetの5つの価値観に基づき、フットサル教室の中にSportNetで大切とされている「対話」の時間を多く取り入れたプログラムを実践されています。
中学生の女子サッカーチーム「ピクシー大田フットボールクラブ」でコーチを務める佐竹コーチは、2020年度に開催をされたSportNet方法論指導者講習会(オンライン)を受講されて以降、選手の技術的な上達だけでなく、人間的成長のためにSportNetが活かせると考え、積極的にSportNetをご自身のサッカー指導の中に取り入れようとチャレンジしてくださっています。
SportNet方法論ミニ講習会
フォローアップ団体・チーム等を中心にご要望をいただいた際には、そのチーム・団体のスタッフ様向けにSportNet方法論のミニ講習会を実施させていただきました。この講習会は、参加者の方に修了証が発行されるものではありませんが、SportNet方法論の考え方を知っていただくことで、団体・チームに所属するメンバーが連帯して活動を行うことができるようをサポートするものです。
2019年のSportNet方法論指導者講習会にご参加いただいた受講者の方から打診をいただき、グローバルキッズメソッド(放課後等デイサービス)スタッフの方々を対象にミニ講習会を開催いたしました。3時間という短い時間ではありましたが、約30名のスタッフの方に講義と実践を通してSportNetの考え方をお伝えさせていただきました。
フォローアップ活動に関してのお問合せは以下よりお気軽にご連絡ください。