2024年8月から9月にかけて、一般社団法人S.C.P. Japan(以下、S.C.P. Japan)が主催・運営する「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」を初開催しました!
私たちS.C.P. Japan は、2022〜2023年にスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受け、専門家の皆さまにご協力いただきながら、「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修/応用研修」のカリキュラム開発を行ってきました。「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」は、セーフガーディングの取り組みのゴール(日々の活動でセーフガーディングが実践されている状態)を目指すために、なぜそもそもセーフガーディングは必要なのか?について様々な角度から学び、そして、その必要性を理解した上で、セーフガーディングを推進する実践者としてご活躍いただけるよう、土台や軸を再確認していく研修となっています。
今回初めて実施した「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、基礎研修で取り扱った内容を活かし、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指し、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際に、どのように対応できるのかを参加者の皆さんと学びました。
応用研修には、中央競技団体や統括団体、地域スポーツ団体、企業より19人のスポーツ関係者や法律関係者の方々にご参加いただきました。研修では、組織で行うセーフガーディングの具体的な施策として「セーフガーディングポリシー(指針)」「行動規範」「相談報告窓口の設置および対応手順の策定」を中心に、海外の事例も用いて紹介し、チャットやオンライン黒板ツール等を使用しながら多くのワークを行い、学びを深めました。そして、セーフガーディングにおける日本の課題にアプローチするために、どのように組織内、またはスポーツ界全体で取り組んでいけるか等議論を交わしました。研修後終了後の事後アンケートでは、応用研修全体の満足度として、参加者の9割以上が満足・大満足と回答しました。
【研修終了後の事後アンケートにご回答いただいた感想(一部抜粋)】
- 良い意味で想像以上に深くどこからスタートしていったら良いのか頭を悩ませられました。だからこそですが、一つ一つをしっかりと整理して進めていきたいと感じます。
- 様々なことを系統立てて学ぶことができ、有意義な研修でした。特に海外の事例を学べたのは非常に良かったです。
- セーフガーディングを推進するための実績的な講義内容だった。
- 様々な情報を、ポジティブに整理して伝えていただいた。
- 現組織内のセーフガーディングの見直しや新たな検討課題を見つけることができました。
最後に、改めてカリキュラム開発にご協力いただいた認定NPO法⼈ CAPセンター・JAPAN様、弁護⼠でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉⼭翔⼀⽒、鹿屋体育大学森克己教授に心から感謝の意を表します。そして、今回「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。
「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」で取り扱った内容
<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート
<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範
<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り
S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み
■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy
■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット
https://scpjapan.com/blog/archives/3248
■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など
<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/