【告知】2023年度 Find Fun スポーツ教室 (障がいのあるお子様に寄り添ったやさしいスポーツ教室)開催のお知らせ

2022年7月より開始した「Find Fun スポーツ教室 〜障がいのあるお子様に寄り添った、やさしいスポーツ教室〜」を2023年度も引き続き開催させていただくこととなりましたのでお知らせいたします。以下プログラム概要をご確認いただき、皆さまからのお申し込みお待ちしております。



■イベント名:
Find Fun スポーツ教室
〜障がいのあるお子様に寄り添った、やさしいスポーツ教室〜

■内容:
スポーツをみんなで思いきり楽しむ教室です。いろいろなレクリエーションやスポーツを知ったり・体験したりして、「動くこと」「人と関わること」「新しいことをやってみる」ことなどの楽しさを参加者の皆さんに感じていただきたいと思います。
でも・・・調子がのらない日には無理しなくて大丈夫!本人がやりたくないことを無理矢理やらせたり、嫌なことを言ったりしません。周りの友達の活動の様子を「見て」楽しむのだってスポーツ!
この教室では、ありのままの自分でみんなが安心していられる「居場所」を皆さんとつくっていきたいと思います。

■日程:全10回(日曜日開催) 12時30分〜13時30分 ※昨年度から開催時間が変わりました。
5月21日, 6月11日, 7月23日, 8月27日, 9月24日,10月29日, 11月26日, 1月21日, 2月25日,3月24日

※全日参加/お試し参加お選びいただけます
※会場の都合やプログラムの内容等により会場が変更となることがあります。

■会場:リアクション柏
(千葉県柏市千代田2-11-7カワチ薬品柏中央店2階 ※柏駅より徒歩12分)
※会場変更の場合は、柏市または流山市内の体育館や運動施設を確保します。

■参加対象:

・知的障がい、発達障がい、精神障がい等のある人、またはそうかも?と感じている人
・年齢:6歳〜18歳
・性別:女性*

※出生時に割り当てられた性別が女性の方、または出生時に割り当てられた性別に関係なく性自認が女性の方やそうかも?と思っている方

(一人で参加が不安な時は「親子で参加」「兄弟姉妹で参加」も大歓迎!!)

■募集人数: 15名ほど

■参加費: 無料

■応募方法:

① オンライン申込みによる応募(以下のボタンより申込みフォームへ飛べます)


② 本フォームでのお申込みが難しい方は、以下の「連絡先」へご連絡ください。
連絡先:一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・井上)
TEL:090−9974−1012
MAIL:play@scpjapan.com

■主催:一般社団法人 S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

■協力:筑波大学体育系アダプテッド体育・スポーツ学研究室

【告知】令和5年度「ハッピースポーツ教室」開催のお知らせ

2021年から千葉県・柏市で開始した「ハッピーサッカー教室」が今年度も「ハッピースポーツ教室」として開催することが決定いたしました!

■イベント名:ハッピースポーツ教室

■趣旨:障害の有無、性別、経済レベル、人種等に関係なく誰でも参加できる運動遊び(サッカーなど)を行いながら「リスペクト」「チームワーク」「チャレンジ」の3つのキーワードを学んでいく。そして、誰もがハッピーにプレーするためにはどうしたらよいのか考える機会となることで、自他ともに尊重する心と他者と共に生きる力を育む。

■日程(予定):全10回(日曜日開催) 10時30分〜12時(10時受付開始)

2023年5/21(日)、6/11(日)、7/23(日)、8/27(日)、9/24(日)、10/29(日)、11/26(日)
2024年1/21(日
)、2/25(日)、3/17(日)
※全日参加/お試し参加お選びいただけます

■会場:リアクション柏(千葉県柏市千代田2-11-7カワチ薬品柏中央店2階 ※柏駅より徒歩12分)

■参加対象:4さい以上の未就学児・小学生(対象年齢以外の方でも相談可)
※女の子、経済的にスポーツ活動等に参加が難しいと考えている方、障がいがあることを気にされている方、運動が苦手な方など気にせずOK!だれでも大大大歓迎です!

■募集人数: 20名ほど

■参加費:   無料

■応募方法:
① オンライン申込みによる応募(本フォーム)


② 本フォームでのお申込みが難しい方は、お問合せ事項に記載の「連絡先」へご連絡ください。

■主催:一般社団法人 S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。
■協力団体(会場提供):リアクション柏(https://www.reaction-kashiwa.com/
■助成団体:子どもゆめ基金

※お申し込みは先着順となります。お早めにお申し込みください。

■お問い合わせ
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・吉田)
TEL:080−3559−8485  
MAIL:play@scpjapan.com
WEB:https://scpjapan.com/

【報告】第7回Break Talks「テーマ:誰もが楽しめるボルダリング」(2023.3.8)国際女性デー特別企画

3月8日(水)の国際女性デーに、第7回BreakTalksを開催しました。今回は国際女性デー特別企画として、住友商事株式会社(以下、住友商事)(※1)が共催。ゲストに、東京2020オリンピックの日本代表で住友商事が応援しているプロクライマーの原田海(はらだ かい)選手をお招きし、19人の参加者とともに、「誰もが楽しめるボルダリング」をテーマに対話をしました。

原田選手は、2018年の世界選手権ボルダリング種目で優勝を飾り、東京2020大会でも日本代表として出場するなど、国内随一の才能を持つ選手として活躍しています。「自分に打ち克つ」ことを信条とし、日々セルフプロデュースを実践する他、クライミングの魅力を広めるためにさまざまなメディアでの発信も行っています。

イベントは原田選手とモデレーターの折目真地さん(S.C.P. Japan)のトークセッションから始まりました。原田選手は競技を続ける傍ら、クライミングの普及活動もされているそうで、「ボルダリングがスポーツクライミングの中の3つの競技のうちの1つで、道具を一切使わず、高さ4メートルから5メートルの壁を自分の身体のみで登る競技である」と、基礎知識を参加者に共有しました。

原田選手は幼い頃に、偶然立ち寄ったクライミング施設で、性別や年齢などに関わらず誰もがクライミングを楽しんでいた様子を見てクライミングに惹かれたよう。「競技が始まる前に登るルートを下見し、選手同士が登り方を話し合う時間が、クライミングの特徴であり、魅力である」と語りました。

母子家庭で育った原田選手にとって、クライミングとの出会いは特別でした。「家で一人でいる時間が長くつらい時もありましたが、クライミングに出会ってジムで仲間と練習をして、夢中になれる時間が作れた」とのこと。子どものサポートをしている非営利団体と積極的に関わるのも、子どもたちに夢中になれるものを持ってもらいたいとの思いがあるとのことでした。

また、クライミングは、男女の差をあまり感じにくい競技のようで、「同じクライミングの課題を前にしても、女性の方がパフォーマンスが高いことも良くある」と原田選手。クライミングは女性もチャレンジしやすい競技であることが伺えました。

トークセッションの後は、パネルディスカッションが行われ、障がい者のクライミング普及活動をしているNPO法人モンキーマジックの白井唯さんとS.C.P. Japanで障がいのある女の子の運動プログラムを担当している井上由惟子さんの2名が加わりました。

モンキーマジックは「見えない壁だって超えられる」をモットーに、視覚障がいの方を対象としたクライミングスクールとして始まり、今は多様な障がいのある方にも参加いただいているそうです。白井さんは「視覚障がいのある方は、手で握るホールドの位置や色が見えないのでHKK(方向・距離・形)という独自の手法でホールドの位置を伝えている」と紹介しました。

一方で、障がいのある女の子が運動に参加することが難しい状況にあると井上さんは感じています。S.C.P. JapanのFind Funスポーツ教室は、知的障がい、発達障がいのある女の子のためのスポーツ教室です。「障がいのある子ども向けの運動教室をすると男の子の参加が圧倒的に多い。女の子に特化したプログラムを始めたところ、毎回10人程度の参加者が来てくれている」と、障がいのある女の子へは異なるアプローチが必要であったと話しました。

原田選手は「運動能力や性別に関わらず、強い選手も沢山いる」とクライミングの特徴を教えてくれました。みんなで助け合い、競技をしながらも、個々の特徴に合わせてチャレンジできる空間があるクライミングの魅力が紹介されました。

最後に、運動の場が楽しくあるここと、そして安全・安全に自分らしいチャレンジが積み重ねられる場所を提供していきたいとディスカションが締めくくられました。

S.C.P. Japanは、BreakTalksを通して今後も多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作りたいと考えています。

今回のイベントは、住友商事株式会社(以下、住友商事)にご協力いただき実施にいたりました。S.C.P. Japanが住友商事の「100SEED」(※2)に所属するメンバーから、営業資料の作成をサポートいただいたことがきっかけです。

■住友商事プロボノチームのS.C.P. Japanへのご支援に関する詳細はこちら:

本企画を実施するにあたり、参加を快くお引き受けいただきました原田選手、白井さん、協力団体としてご尽力いただきました住友商事の皆さま、手話通訳者様、そしてご参加いただきました参加者及び関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

※1 住友商事は2018年よりゴールドスポンサーとして、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会に協賛。2019年からは、原田海選手とスポンサー契約を結んでいます。

スポーツクライミング | 住友商事 (sumitomocorp.com):

https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/special/climbing

※2 住友商事の「100SEED」

世界各地の住友商事グループ社員が、「良質な教育」をテーマに、自ら対話し、積極的に参加することで、それぞれの地域社会の教育課題の解決に取り組む社会貢献活動プログラム

【S.C.P. Japan求人】スタッフ募集のお知らせ

一般社団法人 S.C.P. Japanは事業の拡大に伴い、私たちとともに歩んでくださる仲間を新たに募集させていただくこととなりました。

スポーツを通じた社会課題の解決や、スポーツをきっかけに多様な人たちが集まり対話できる場所を創る、そのようなことにご関心のある方にご検討をいただけますと幸いです。

私たちの活動

私たちは「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、国内外の団体と協力しスポーツを通じた様々な活動を行っています。それらの活動を通して、共生社会の推進を目指しています。

大切にしていること

・自分らしさを大切に、互いを認め助け合いながら活動をすること
・自分にとっても、誰かにとっても安心できる居場所を目指すこと
・「与える/与えられる」関わりではなく、共に「つくる」関わりを大切にすること
・楽しむこと

募集(1)プロジェクトスタッフ

■形態:業務委託またはパートタイム契約
■期待するスキル:
・基本的ビジネススキルがある方(メール、電話、資料作成など)
・以下のいずれかの関心がある方
 ージェンダーやセクシュアリティに関する業務
 ー運動プログラムやインクルーシブな場作りに関する業務
 ースポーツ現場の人権保護に関する業務
 ースポーツを通じた国際連携・国際協力に関する業務
・英語でのコミュニケーションが可能な方(メール、資料作成など)は望ましい。
・出張などにもご対応できる方
・週1回~2回程度、都内及びその周辺で対面の活動ができる方
■定員:1名~2名
■期間:雇用された月〜2024年3月 
※月平均64時間~96時間程度(月によって変動があります。)
■待遇:相談の上決定、交通費実費支給
■内容:
・プロジェクトマネージャーのサポート業務
・団体運営に関する業務の補助

※面接時に詳細をお話いたします。
※正社員として希望される方はご相談ください。

募集(2)バックオフィススタッフ

■形態:業務委託またはパートタイム契約
■期待するスキル:
・基本的ビジネススキルがある方(メール、電話、資料作成など)
・以下のいずれかの関心がある方
 ージェンダーやセクシュアリティに関する業務
 ー運動プログラムやインクルーシブな場作りに関する業務
 ースポーツ現場の人権保護に関する業務
 ースポーツを通じた国際連携・国際協力に関する業務
・英語でのコミュニケーションが可能な方(メール、資料作成など)は望ましい。
・週1回~2回程度、都内及びその周辺で対面の活動ができる方
■定員:1名
■期間:雇用された月〜2024年3月 
※月平均64時間~96時間程度(月によって変動があります。)
■待遇:相談の上決定、交通費実費支給
■内容:
・団体事務局業務

※面接時に詳細をお話いたします。

採用までの流れ

  1. 応募・書類審査(Google form)
  2. 履歴書提出・面接
  3. 開始

以下フォームでお申込み後、すべての方に合否の結果をメールにて連絡します。Google formでの書類審査に合格した方のみに面接の案内を致します。

<申し込みフォーム>

以下フォームよりお申込みください。

https://forms.gle/kcVAcKLYajzeQi4Y8

S.C.P. Japanと野村HDが協働で実施する大学女性アスリート向け「ライフプランとお金の話」セミナーの第2弾を、3月7日に開催しました!経済的自立に焦点を当て、女性アスリートのエンパワーメントを目指します。

一般社団法人S.C.P. Japanは、2022年度、野村ホールディングス株式会社(以下、野村HD)様と、パートナー企業として、協働しています。昨年8月には、協働事業である大学女性アスリートの経済的エンパワーメントを目指す「ライフプランとお金の話」セミナーのパイロット事業をスタートしました。

詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000105291.html

本事業は、若い女性が自立して豊かな人生を送ることを目的とし、経済的な自立をサポートする研修を野村HD様にお願いさせていただいています。2022年、世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップレポート」では、日本は146か国中116位に位置し、特に「経済」と「政治」の分野におけるジェンダー平等の実現が課題であることが指摘されています。

多様な女性たちが「自分らしい未来」を歩んでいくために、経済的自立は重要な要素の一つです。SCP Japanは野村HDと共に、若い世代の女性アスリートがお金について正しい知識を持ち、考えることのできる場を増やしていきたいと考えています。

今年の3月7日には、第2弾として、日本女子体育大学の女子サッカー部に所属する11人へ「ライフプランとお金の話」セミナーを実施しました。

講師は、前回に引き続き、野村HDサステナビリティ推進室DEI推進課⻑の⼤⾕英⼦さんと同課所属の岩崎真理さんに務めていただきました。

「100万円あったら何に使いますか?」という質問からセミナーはスタート。参加者からは、家のリフォーム、海外旅行、免許の取得、1人暮らし、貯金などの回答が上がりました。

大谷さんは、その上で「どんな将来にしたいのか?」の理想を現実にするために、「行動の自立」「キャリアの自立」「経済的自立」が必要であることを共有。男女間の賃金格差にも触れながら、大学生にとって関連のある初任給や家計管理、お金を借りることについて解説しました。

後半は、岩崎さんより、お金を貯める・殖やすという「資産形成」についてのお話がありました。物価が高騰し人々の生活が苦しくなる中で、どのようにして賢くお金を運用すれば良いのか、投資をする上でのポイントやリスクについて共有しました。


参加した11人の学生たちは、投票機能を用いた質問に答えたり、理想のライフプランの実現のためにかかるお金を計算するワークに取り組みました。セミナーの最後には、「物価高はいつ止まるのか」や「少子高齢化社会で、個人としてどのような対策をしていけば良いのか」など、最近のお金にまつわるニュースに関連した質問も上がり、大学生のお金への関心の高さや不安もうかがえた時間となりました。

【参加した学生からのコメント】

・「今は、将来のためにお金を貯めたり、保険のことを考えていないので、考えて行動する事を促してくれた」(大学1年生)

・「これからのライフプランにかかるお金のことをしっかり知ることができたし、お金の動きを学ぶことができた」(大学2年生)

・「投資信託や預金、株式、債券について深い知識を学ぶことができたので、今後に生かしていきたいと思った」(大学3年生)

【告知】3月8日の国際女性デーに第7回「BreakTalks(テーマ:誰もが楽しめるボルダリング)」を開催!プロクライマーの原田海選手(東京2020オリンピック日本代表)を招き、共生社会について考えます。

BreakTalksは、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」を統一テーマに、多様なゲストをお招きし共生社会について議論するオンライン(時々オフライン)イベントです。多様なゲストの様々な活動を紹介し、お集まりいただいた参加者の皆さまと、多様性や共生社会について共に考えることを目的としています。

一般社団法人S.C.P. Japan(以下、S.C.P. Japan)は、住友商事株式会社(以下、住友商事)と連携して3月8日(水)の国際女性デーにオンライン交流イベントである「BreakTalks(※1)」を開催します。ゲストには住友商事が応援している(※2)プロクライマーの原田海選手(東京2020オリンピック日本代表)をお招きします。国際女性デーを祝して、テーマは「誰もが楽しめるボルダリング」。性別や障がいの有無にかかわらず、誰もが参加できるボルダリングをきっかけに、一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来について参加者と一緒に考えます。

※1
多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作ることを目的に、2020年から約2か月に1回のペースで開催している交流イベントです。これまで「LGBTQ+」「子ども食堂」「インクルーシブな場づくり」「精神障がい」「トランス女性」「エシカルな選択」などのテーマでゲストと一緒に考えてきました。これまでの開催レポートはこちら:
https://scpjapan.com/breaktalk

※2
住友商事は2018年よりゴールドスポンサーとして、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会に協賛。2019年からは、原田海選手とスポンサー契約を結んでいます。
スポーツクライミング | 住友商事 (sumitomocorp.com):
https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/special/climbing

3月8日国際女性デーに開催の「第7回BreakTalks」。ゲストはプロクライマーの原田海選手

BreakTalksは、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」を統一テーマに、多様なゲストをお招きし共生社会について議論するオンライン(時々オフライン)イベントです。多様なゲストの様々な活動を紹介し、お集まりいただいた参加者の皆さまと、多様性や共生社会について共に考えることを目的としています。

第7回の今回は、住友商事と共同で、2023年3月8日(水)の国際女性デーに開催します。ゲストには、住友商事が応援しているプロクライマーの原田海選手をお招きします。テーマは「誰もが楽しめるボルダリング」。障がいや性別に関わらず、誰もが自分らしく生きていける共生社会について、ボルダリングを切り口に考えます。

1.日時:2023年3月8日(水)20:00〜21:15
2.今回のテーマ:「誰もが楽しめるボルダリング」
3.イベント内容: ※内容は一部変更となることがあります。
  主催団体紹介/協力団体紹介/今回のテーマについて(10分)
  ゲストトーク(15分)*インタビュー形式
  パネルディスカッション(30分)
  Q&A (15分)
  まとめ/アンケート(5分)

4.登壇者
◆ゲスト:原田海(はらだ かい)選手
IFSCクライミング世界選手権2018 ボルダリング種目 金メダル
東京2020オリンピック競技大会 出場

<プロフィール>
1999年3月10日生まれ、大阪府出身。2018年の世界選手権ボルダリングでシニア大会初タイトルを飾り、21年夏の東京2020オリンピックに出場するなど国内随一の才能を持つ。 “自分に打ち克つ”ことを信条とし、自らの感覚と物差しを信じて進むなどセルフプロデュースを日々実践している。

◆パネリスト:井上由惟子さん(一般社団法人S.C.P. Japan共同代表)
2019年からはバルサ財団の日本におけるMethodological Coordinatorを担い、日本障がい者サッカー連盟の業務に関わる。知的・発達障がいがある女の子のためのスポーツ教室「Find Fun スポーツ教室(千葉県柏市)*」のプログラム責任者。2023年1月29日(日)は、プログラムの一貫でボルダリング体験会を実施。*Find Fun スポーツ教室はナイキ・コミュニティインパクト・ファンドの助成を受けて実施しています。

◆パネリスト:白井唯さん(NPO法人モンキーマジック/日本パラクライミング協会理事)
2021年よりモンキーマジックにて、障害の有無に関わらずクライミングを通じて様々な人が交流できるイベントや障害のある女性のエンパワーメント向上を目的としたチャレンジドガールズクライミングスクールなどのプロジェクトディレクターを担当。1月29日(日)の「Find Funスポーツ教室」では講師として、参加者のクライミング体験をサポート。
※モンキーマジックは、「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通じて、視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とし、活動しているNPO法人です。
https://www.monkeymagic.or.jp/

◆モデレーター:折目真地さん(一般社団法人S.C.P. Japanメンバー)
2021年4月よりS.C.P. Japanのジェンダー・LGBTG+に関する業務を幅広く担当。国内外でスポーツを通じたジェンダー平等及びLGBTQ+の理解促進に関するプロジェクトを実施。筑波大学スポーツ国際開発学共同学専攻を修了。

5.参加対象:誰でも参加OK!
 *日本手話通訳あり。UDトークなどをお持ちの方は併用でご使用ください。
6.方法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使用
7.参加費:無料
8.お申し込み方法
こちらのURLからお申込みください。締め切りは2023年3月6日(月)18:00です。

*S.C.P. Japanは一人ひとりが自分らしく歩める未来を皆さんと一緒につくっていきたいと思っています。皆さんと情報共有をしたり、実際に多様な人たちが集まる場づくりを大切にしています。S.C.P. Japanの活動に賛同し、応援してくださる場合は、500円から皆さんのお気持ちに合わせて任意でご寄付をご検討いただけますと幸いです。

<BreakTalks応援寄付ページ>
URL:https://onl.la/6gke8yrhttps://forms.gle/5ACGaoN2pPfGyBL6A

S.C.P. Japanが住友商事「100SEED」のプロボノ支援を受け、営業資料を作成

S.C.P. Japanは2022年度、認定NPO法人サービスグラント(以下、サービスグラント)のプロボノ支援プロジェクト(※3)を通じて、住友商事の「100SEED(※4)」参加メンバーから営業資料作成のサポートをいただきました。S.C.P. Japanの持続可能な団体運営のために、法人の皆様に弊団体の取り組みをご説明し、協働事業及び支援をお願いするための資料として活用していきます。

今回のプロボノ支援において、住友商事には、細かなヒアリングや、弊団体へのプログラムへの参加など、寄り添ったサポートをしていただきました。スポーツをツールとして、障がい、女性、LGBTQ+、国際協力といった複数の課題に対して同時にアプローチをするS.C.P. Japanは、事業が複雑で、第三者にわかりやすく活動を伝えることが課題となっていました。また、団体としても2022年は3期目に入り、助成金だけに頼らない多様な財源を確保しながら持続可能な団体運営の土台を作ることが重要な時期となっています。

S.C.P. Japanが直面している課題は、多くの非営利団体が抱える課題と類似していると思います。多種多様な企業と事業を展開する住友商事の専門性の高いサポートにより、S.C.P. Japanの活動をより持続可能にしていくための準備を整えることができ、嬉しく思っています。

また、この度のご支援にあたり、様々なご調整をしていただいた、サービスグラントの皆様にも感謝申し上げます。

◆住友商事プロボノチームからのコメント
プロボノ支援としてS.C.P. Japanの事業と携わる貴重な機会を頂きました!皆様の常に前向きな姿勢から大きな刺激を受けました。人生100年時代、活動範囲、視野を広げるきっかけになりました。また我々メンバーの社内での声掛けが一つのきっかけになり、今回のイベントが実現に至ったことも嬉しい限りです。このご縁を今後も大切にしたいと思います!

※3 認定NPO法人サービスグラント
“社会課題を前に、誰もが行動を起こし、違いや可能性を活かしあいながら協働できる社会”を目指し、企業人の経験やスキルを活かした「プロボノ」によって非営利組織が抱える課題の解決に取り組むプロジェクト型支援のコーディネート等を行っています。2023年1月現在、プロボノ登録者は7,700人を超え、累計1,200件以上のプロボノプロジェクトを実施しています。公式ホームページ:https://www.servicegrant.or.jp/

※4 住友商事の「100SEED」
世界各地の住友商事グループ社員が、「良質な教育」をテーマに、自ら対話し、積極的に参加することで、それぞれの地域社会の教育課題の解決に取り組む社会貢献活動プログラム

【告知】2月23日(木・祝)「カラフルスポーツフェスタ」開催のお知らせ

■イベント名:カラフルスポーツフェスタ

趣旨:障がいの有無、性別、性自認、性的指向、国籍、運動の得意/不得意に関係なく誰でも参加できるインクルーシブな運動遊びを行いながら多様な性のあり方を知り、誰ひとり否定されることなくスポーツを楽しめる機会を提供する。

日時:2023年2月23日(木・祝) 10:00〜12:00

会場:ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA(千葉県千葉市美浜区若葉町3丁目2-17)

参加対象:
小学生

運動を行うことが可能なお子様であれば障がいの有無・性別・運動の得意不得意に関わらず誰でもご参加いただけます。(車椅子参加もOK)

募集人数: 25名ほど

参加費: 無料

応募方法:
① オンライン申込みによる応募(以下のボタンより申込みフォームへ飛べます)

② 本フォームでのお申込みが難しい方は、以下の「連絡先」へご連絡ください。
連絡先:一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪)
TEL:080−3559−8485
MAIL:info@scpjapan.com

主催:プライドハウス東京

■共催:一般社団法人S.C.P.Japan
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

協力:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

会場協力:ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA

支援団体:READYFOR株式会社×NPO法人キッズドア(新型コロナウイルス対応支援助成)

<新型コロナウイルス感染拡大防止対策>
① 参加者及び引率者は主催者が指定する健康チェックシートを提出していただきます。
② 当日、以下の事項に該当する場合は、自主的に参加を見合わせていただきます。
 ・体調がよくない場合(例:発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合)
 ・同居家族や身近な人に感染が疑われる方がいる場合
 ・過去7日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航、又は当該在住者との濃厚接触がある場合
③ 当日来場される方は必ずマスクやフェイスシールド等を着用していただきます。(活動中を除く)
④ 当日会場で体調が悪い場合は、帰宅をお願いする場合がございます。
⑤ ご参加いただく上で主催者が示す注意事項を遵守していただきます。

※お申し込みは先着順となります。お早めにお申し込みください。

■お問い合わせ
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪)
TEL:080−3559−8485
MAIL:info@scpjapan.com
WEB:https://scpjapan.com

【お知らせ】S.C.P. Japanの運動共育プログラムに株式会社モルテンが協力(2023.1.24 教育の国際デー)

S.C.P. Japanが運動を通じて進める共育プログラムで、モルテンのスポーツ用品を使用。多様な子どもたちが安心・安全に楽しめる運動・スポーツ環境を共につくります。

1月24日は「教育の国際デー」。モルテンの組み立て式サッカーボール「MY FOOTBALL KIT(マイフットボールキット)」を障がいのある子ども向け運動プログラムで使用しました。

⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下、S.C.P. Japan)は、2022年度、スポーツ用品メーカーの株式会社モルテン(以下、モルテン)よりスポーツ用品の提供を受けることとなりました。スポーツを通じて共生社会づくりを目指すS.C.P. Japanの理念に共感いただき、S.C.P. Japanが展開するさまざまな運動を通じた共育プログラム*で活用します。

*運動を通じた共育プログラムは、助成金や協力団体のサポートをいただき実施しています。助成先や協力団体のルールに従って、提供いただいた用品は使用いたします。

S.C.P. Japanの運動を通じた共育プログラムでは、障がいの有無、性別、性的指向、性自認、経済レベルに関わらず、誰もが安全に、安心してスポーツや運動に取り組める環境を大切にしています。スポーツの中で生まれる無意識のバイアスや偏見、スポーツや社会の構造的不平等により、障がいのある子ども、女の子、LGBTQ+当事者、経済的に困窮している家庭で育つ子どもたちはスポーツに参加できる機会が限られています。S.C.P. Japanは、あらゆる子どもが参加できるプログラムを展開するとともに参加者を限定したプログラムも実施し、誰もが参加しやすい運動機会の提供を目指しています。

また、セッションを通じて、多様な子どもたちが自らアイデアを出し合い、ルールを変更し、誰もが安全・安心に楽しくスポーツができる環境を整えていく過程をサポートしています。子どもたちが対話を通して多様性を理解し、誰もが楽しめる空間を自分たちでつくる力を育むことが、共生社会づくりにつながると考えています。

国連が1月24日に定めた「教育の国際デー(International Day of Education)」に先駆け、1月21日(土)には、モルテンが子どもたちの成長のきっかけを届ける目的で開発した、組み立て式サッカーボール「MY FOOTBALL KIT(マイフットボールキット)(※1)」を、障がいのある子どもたちを対象としたS.C.P. Japanのプログラムで使用しました*。当日は、夢中になってボールを組み立てる子どもたちの姿が見られました。マイフットボールキットは、組み立てる過程で子どもたちの立体の感覚を高めたり、友達と教えあうコミュニケーションが生まれことを狙いとしています。また、再生材料を40%以上使用しており環境に配慮した素材を使用しています。


*マイフットボールキットは、S.C.P. Japanがモルテンから提供を受けたスポーツ用品には含まれていません。

【株式会社モルテンよりコメント

株式会社モルテン 長谷川 乃亜様
スポーツ事業本部マーケティング統括部ブランドマーケティンググループグループリーダー

「すべての人が参加し、運動することの楽しさと空間を分かち合う。モルテンもS.C.P. Japan様の共育プロジェクトに実際に参加し、誰もが安全で安心して楽しくスポーツができる環境の実現にどのように貢献できるか、一緒になってプレイフィールドの中で考えていきます」

MY FOOTBALL KIT(マイフットボールキット)とは?】

すべての子どもたちの成長のきっかけに貢献する「MY FOORBALL KIT(マイフットボールキット)」は社会貢献を考えている企業、団体がすべての子どもたちへさまざまな体験を届けることで、SDGsに掲げられた目標4「質の高い教育」と目標12「つくる責任・使う責任」に貢献するプログラムです。すべての子どもたちが体験を通じて学習やスポーツの魅力を体感することを目的としてつくられました。つくり、遊び、なおす。持続可能な教育の仕組みが子どもたちの豊かな思考をつちかっていきます。
公式サイト www.myfootballkit.jp
問い合わせ先 myfootballkit@molten.co.jp(担当:内田)

「動こう!遊ぼう!楽しもう!」プログラムを石川県金沢市で実施

2022年12月27日、石川県野々市市にて、おおくわこども食堂とのコラボレーションイベント「動こう!遊ぼう!楽しもう!」を開催しました。モルテンから提供いただいたスポーツ用品を活用した他、地域のフットサルコート、mark sports communityにも会場協力いただきました。

石川県金沢市おおくわ周辺を拠点に毎月1回こども食堂を運営する、おおくわこども食堂と、石川県白山市にて米粉を使ったキッシュを販売する、白山キッシュハウスQ U I(クゥーイ)にも協力いただき「運動×食事」をテーマに実施しました。運動タイムでは、性別や年齢、障がいの有無、運動の得意不得意に関係なく、誰もが楽しめる「ウォーキングサッカー」を行いました。走らない・接触しない・ボールは浮かせないなどのルールを確認した後、ウォーミングアップを行い、試合を実施しました。参加者は「子どもから大人まで楽しむことができました。ぜひ来年も参加したい」と、充実した様子でした。

運動後は、カフェスペースでお弁当、キッシュ、豚汁を食べました。参加者同士の会話も自然と生まれた団欒タイムとなりました。おおくわこども食堂代表の土井裕介さんは「みんなでからだを動かして、同じ空間でご飯を食べるという理想とする形ができた」と、イベントを振り返りました。

子ども食堂をきっかけに多様な経験を子どもたちにしてほしいと願う、おおくわこども食堂とのプログラムを継続して実施していく予定です。

【S.C.P. Japanの運動を通じた共育プログラム一覧】

<2022年度:定期開催>
◆バルサ財団の開発したSportNet方法論を活用したプログラム(場所:栃木県/東京都)
・対象者:障がい児童対象(週1回)/不登校の子ども・若者(年間3-6回)/児童養護施設の子ども(年間3-6回)
・主催:バルサ財団、協力:グローバルキッズメソッド
◆障がい者サッカー教室(場所:神奈川)
・対象者:障がいのある小中学生対象(年8回)
・主催:神奈川県、共催:公益財団法人神奈川県障がい者スポーツ協会
◆ハッピーサッカー教室(場所:千葉県)
・対象者:障がいの有無/年齢/性別など関わらず多様な子どもたち(月1回) 
・協力団体:子どもゆめ基金、リアクション柏
◆Find Funスポーツ教室
・対象者:障がいのある女の子(月1回)
・協力団体: ナイキジャパングループ合同会社

<2022年度:不定期開催
◆児童館で過ごす異年齢の児童が一緒に活動するプログラム
◆国際交流・異文化交流を目的とした大人向けプログラム
◆障がいのある方の就労支援を行う団体と連携した大人向けプログラム
◆運動を通じて、子どもの権利を学ぶプログラム
◆運動を通じて、多様な性のあり方について考える機会を提供するプログラム
※その他、S.C.P. Japanのファシリテーターが他団体の活動に参加し、プログラムを実践させていただく場合もあります。


株式会社モルテン
スポーツ用品メーカーのモルテンは、1958年よりバスケットボール、ハンドボール、サッカー、バレーボールなど競技用ボールをはじめとするスポーツ用品の製造と販売を行い、決して妥協することない品質を維持しています。モルテンは世界中のトップリーグやチーム、国際大会で使用される公式試合球やスポーツエキップメントなどの革新的製品を生み出し、グローバル・スタンダードとしての品質を高め続けています。(公式サイト https://www.molten.co.jp/

▼一般社団法人S.C.P. Japan
S.C.P. Japanは「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」をビジョンに掲げ、スポーツを通じて共生社会の実現を目指し、2020年に設立。①運動プログラム、②研修・啓発活動、③交流プログラムを柱に、あらゆる能力、女性、LGBTQ+、国際協力、セーフガーディングの5つのテーマに注力して、多様な団体と連携しながらプロジェクトを実施しています。(公式サイト https://scpjapan.com

【告知】おおくわこども食堂コラボレーションイベント「動こう!遊ぼう!楽しもう!」開催のお知らせ

昨年開催させていただいた、おおくわこども食堂さんとのイベントを今年も石川県金沢市にて実施させていただきます!年齢、性別等に関係なく誰でも楽しめる「ウォーキングサッカー」をし、みんなで昼食を食べましょう!是非多くの方のご参加をお待ちしております!

※こちらのイベントは「BreakTalks」のオフラインイベントとしての企画になります。

■日時:2022年12月27日(火) 11:00〜14:00
・運動タイム(11:00~12:30):ウォーキングサッカー
・昼食タイム(12:30~14:00):お弁当配布・団欒

■場所:mark sports community 〒921-8844 石川県野々市市堀内4-70(ゲンキー堀内店跡地)

■内容:
<運動タイム(11:00〜12:30):ウォーキングサッカー>
年齢、性別、障がいの有無に関わらずみんなで一緒にウォーキングサッカーを楽しみます。

<昼食タイム(12:30〜14:00):カフェスペースでのお弁当配布・団欒>

暖かいスープも準備いたします。運動後にみんなでご飯を食べましょう。
※アレルギー対応はしておりません。

■参加対象:

年齢問わず誰でも(定員30名)
※障がいの有無や性別に関わらずどなたでもご参加いただけます!
※親子でのご参加大歓迎!

■参加費:無料/お弁当:子ども無料、大人300円

共催:おおくわこども食堂
協力:mark sports community/白山キッシュハウス

※申込み締切:12月19日(月)18時まで
※定員に達し次第申込み受付を終了します。
※上記お申込みフォームよりご入力が難しい方は、info@scpjapan.com宛にメールまたは、080-3559-8485までお電話ください。

【報告】第6回Break Talks「テーマ:エシカルな選択」(2022.9.22)

9月22日(木)、S.C.P.Japanは、第6回目となるBreakTalksを実施しました。今回は、稲葉 哲治(いなば てつじ)さんをお招きし「エシカルな選択」をテーマに開催しました。

稲葉哲治さんは、開成、東京大学から一転、中退して社会的ひきこもりを経験。その当事者性を活かしてセゾングループ人材会社にてNPO協働事業等を担当後、日立グループにて新規事業、若者キャリア支援会社起業、人事、人材コンサルタントを経て、日本最大の人事・HRメディアにて人事コミュニティ運営等に従事されました。

現在は『えしかる屋』の他、サーキュラーエコノミー×人事・働き方のメディア『サーキュラーHR』編集長、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するNPO法人GEWEL理事、ワールドカフェ・OSTファシリテーターとして活動中。エシカルを軸にソーシャルセクターでも活動し、鎌倉のセレクトショップ「えしかる屋」の運営やエシカルファッションショーのプロデュースなどで人と社会の関わり方の変革を行う他、ソーシャルビジネスのハンズオンインキュベーションも実施されています。

冒頭にS.C.P. Japan の折目が、今回のテーマに決めた経緯を紹介し、稲葉さんによるトークをお届けしました。その後、参加者が考えたことや感想を共有し合いました。稲葉さんに対しても質問が多く寄せられ、一つひとつ丁寧にご回答いただきました。

エシカルとは?

稲葉さんの自己紹介の後、そもそも「エシカルとは?」という問いかけからはじまりました。なぜこの言葉を今、考えなければいけないのか。それは、社会の仕組みが変わってきたことが大いに関係すると稲葉さんは言います。これまでは、大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前でした。言い換えれば、たくさん作り、どんどん使って、捨てる。モノだけでなく、人も同じです。畜産業も人道的なやり方から外れた工業畜産というやり方で、生産性・利益のみが求められてきたと言います。気候変動も森林伐採や人の傲慢なふるまいによるところが大きく、有限な資源を守るために今までのやり方を変えなくてはいけない時期に来ています。それこそ、持続可能な社会への転換期にきているのではないでしょうか。

SDGsはサステイナブル

国連が定めたSDGs。今や取り組む企業も増え、日頃、目にすることが多くなりました。実はその前に国連はMDGsという目標を定めていました。MDGsが、先進国が途上国の問題をどのように変えていくか、というところに観点を置いているのに対し、SDGsは一人一人が当事者。分け隔てなく、みんな同じようにゴールを目指そうという点に重点を置いています。言い換えれば、いい社会をつくる仕組みをつくっていこうという、サステイナブルの取り組みです。

「サステイナブル」と「エシカル」の違いとは?

同じ言葉だと思っている人が多いのですが、明らかに違う点があると、稲葉さんは指摘します。サステイナブルは、いわばハード面であり、より良い社会をつくるための仕組みです。社会のあり方で、制度やビジネスモデルだとも言えます。一方で、エシカルは倫理であり、行動規範です。ソフト面であり、個人の価値観だとも言えます。

例えば、アーミッシュと呼ばれる人たちがアメリカには住んでいます。彼らはテクノロジーやデジタルなものから距離を置き、中世と同じような暮らしを今でもしています。しかし、私たちも彼らのように江戸時代と同じような暮らしをしろと言っている訳ではありません。大事なのは、科学技術や文化の発展と共に、地球環境をより良くする行動と両立させていくことです。現状維持ではなく、どのように持続可能な状態に移行していけるのかを私たちは考えなければいけません。

より良い未来を作る仕組みをサステイナブルと言う観点でつくるとしたら、エシカルはあなたが、私が、個人が、より良い未来を作っていくために何をするか、どうするかを決めることです。一人ひとり違う、自分自身のあり方、人と社会の関わり方を考えるのがエシカルだ、と稲葉さんは言います。

私たちが普段使っている携帯電話、パソコン、一つをとっても背景にはさまざまな物語があります。例えば、服一枚を見ても、バングラデシュの「ラナプラザの悲劇」のように縫製業の過重労働があるかもしれないし、アパレルの店員さんたちが足を棒にして売っているのかもしれない。つながりの中で、いいことや悪いことが存在することは自明で、どちらか一方だけが存在することはありえません。

※「ラナプラザの悲劇:2013年4月24日、バングラデシュ人民共和国の首都、ダッカから北西約20キロの街・サバールで起きた商業ビル「ラナプラザ」の崩壊事故。縫製業に関する最大の事故として世界に知られている。ビルの倒壊で亡くなった方は1100名以上。負傷者は2500人以上、行方不明者は500名以上という大惨事だった。崩壊の原因がミシンの振動や発電機によるためであり、亀裂があり使用停止を言い渡されていたのにもあったのにもかかわらずビルのオーナーは営業を続け、守られるべき多くの命が失われた。違法な増築も原因の一つとされている。

パタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナードさんの言葉も紹介してくださいました。

「もしあなたが、世界で起きている問題を知っているのに何も取り組まなければ、あなたも問題の一部になる。でも、あなたが勇気を出して何かに取り組めば、あなたは解決の一部になる。」

稲葉さんの発表資料より

反作用が起きることを恐れない

エシカル=環境、ではありません。稲葉さんは、「あなたはどう生きますか?」という問いであり、より良い未来につなげるための自分自身の行動規範だと何度も強調されていました。自分自身の規範=エシカルに基づきながら、どのような未来を作りたいのかを決めて行動すること。そして、その際に生まれる反作用も引き受け、無視したり、誤魔化したりせずに行動することだと。稲葉さんは、反作用の一例として、ご自身が「えしかる屋」で開催しているファッションショーの服装を挙げてくださいました。

 例えば、ビーガン・ファッションを身に纏った女性。エコファーやカポックを身につけています。動物愛護、体質、地球環境などさまざまな要因から、人はビーガンファッションを選択します。一方で、人間も動物だから肉や毛皮を一概に拒絶するのは不自然だという声もあります。羊の革製品を身につけている女性には、産地のアフリカ諸国を応援したいという気持ちがあります。国際協力の観点からこの女性はこのアイテムを選択したわけですが、「国際協力」と「地産地消」も対立する顕著な例です。

彼女たちは、それぞれ自分が守りたい行動規範に沿って行動しているにすぎません。目先では対立しますが、認め合えるものです。一見、真逆の考えで、価値観がぶつかるように見えますが「より良い未来を作る」という目的は一致しています。つまり、認め合える行動規範です。ぶつかり合うものは、認め合いながら、より良い解決策を常に探っていくことができるのです。物事はすべて結局つながりあっていて、切り離すことはできません。

「エシカル」は行動規範ですから、誰にもできますし、何を選択肢しても間違いではありません。身の回りのたくさんのつながりを知って、自分が作りたいより良い未来、ソーシャルグッドに繋がる選択をしていく。これこそが今回のテーマである「エシカルな選択」です。

対立を理解しつつ、その後の改善方法や仕組みづくりを考えることで、一人ひとりが折り合いのつく立ち位置を探すことができるでしょう。

最後に

今回のレクチャーとディスカッションを通して、一人ひとりが自分らしく「エシカルな選択」をするにはどう考えればよいか、選択するためのヒントを得ることができたと思います。自分オリジナルの行動規範「マイ・エシカル」を決め、一人ひとりがより良い未来を目指して、違うことをやることにより、相乗的に社会がよくなっていくことを期待します。

S.C.P. Japanは、BreakTalksを通して今後も多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作りたいと考えています。

最後に本企画を実施するにあたり、参加を快くお引き受けいただきました稲葉さん、運営面で動いてくださったスタッフ、手話通訳の皆様、そしてご参加いただきました参加者及び関係者の皆様に心より感謝申し上げます。