S.C.P. Japanと野村HDが協働で実施する大学女性アスリート向け「ライフプランとお金の話」セミナーの第2弾を、3月7日に開催しました!経済的自立に焦点を当て、女性アスリートのエンパワーメントを目指します。

一般社団法人S.C.P. Japanは、2022年度、野村ホールディングス株式会社(以下、野村HD)様と、パートナー企業として、協働しています。昨年8月には、協働事業である大学女性アスリートの経済的エンパワーメントを目指す「ライフプランとお金の話」セミナーのパイロット事業をスタートしました。

詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000105291.html

本事業は、若い女性が自立して豊かな人生を送ることを目的とし、経済的な自立をサポートする研修を野村HD様にお願いさせていただいています。2022年、世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップレポート」では、日本は146か国中116位に位置し、特に「経済」と「政治」の分野におけるジェンダー平等の実現が課題であることが指摘されています。

多様な女性たちが「自分らしい未来」を歩んでいくために、経済的自立は重要な要素の一つです。SCP Japanは野村HDと共に、若い世代の女性アスリートがお金について正しい知識を持ち、考えることのできる場を増やしていきたいと考えています。

今年の3月7日には、第2弾として、日本女子体育大学の女子サッカー部に所属する11人へ「ライフプランとお金の話」セミナーを実施しました。

講師は、前回に引き続き、野村HDサステナビリティ推進室DEI推進課⻑の⼤⾕英⼦さんと同課所属の岩崎真理さんに務めていただきました。

「100万円あったら何に使いますか?」という質問からセミナーはスタート。参加者からは、家のリフォーム、海外旅行、免許の取得、1人暮らし、貯金などの回答が上がりました。

大谷さんは、その上で「どんな将来にしたいのか?」の理想を現実にするために、「行動の自立」「キャリアの自立」「経済的自立」が必要であることを共有。男女間の賃金格差にも触れながら、大学生にとって関連のある初任給や家計管理、お金を借りることについて解説しました。

後半は、岩崎さんより、お金を貯める・殖やすという「資産形成」についてのお話がありました。物価が高騰し人々の生活が苦しくなる中で、どのようにして賢くお金を運用すれば良いのか、投資をする上でのポイントやリスクについて共有しました。


参加した11人の学生たちは、投票機能を用いた質問に答えたり、理想のライフプランの実現のためにかかるお金を計算するワークに取り組みました。セミナーの最後には、「物価高はいつ止まるのか」や「少子高齢化社会で、個人としてどのような対策をしていけば良いのか」など、最近のお金にまつわるニュースに関連した質問も上がり、大学生のお金への関心の高さや不安もうかがえた時間となりました。

【参加した学生からのコメント】

・「今は、将来のためにお金を貯めたり、保険のことを考えていないので、考えて行動する事を促してくれた」(大学1年生)

・「これからのライフプランにかかるお金のことをしっかり知ることができたし、お金の動きを学ぶことができた」(大学2年生)

・「投資信託や預金、株式、債券について深い知識を学ぶことができたので、今後に生かしていきたいと思った」(大学3年生)

【報告】インクルーシブイベント「スマイルスポーツDAY!」を開催いたしました。(2021.10.3)

緊急事態宣言が明けた10月3日(日)に千葉県海浜幕張駅のZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREAで「スマイルスポーツDAY!」を開催いたしました。

本イベントは二部制で行い、第一部は4歳〜小学校1.2年生を対象に実施し、12名のお子様に参加していただきました。

当日は9月に開幕した日本初となる女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参加をしているジェフユナイテッド市原・千葉レディースの選手5名をゲストにお招きしました。

イベントの目的として「楽しく、チャレンジ、みんなで決める!」を掲げ、身体を動かすことと同時に「どうしたら全員(みんな)が楽しくできるか?」「そのために何かルールを付け加える?」などと子どもたちに問いかけながら、話し合いをしたり、ゲストのジェフレディース選手との対決ゲームでは作戦タイムを設けたり、初めて会うお友達同士でも会話をする場面が多くありました。

初めは緊張して強張っている表情の参加者も、ゲストの明るく元気な姿や、サポートスタッフの優しい対応に少しずつ緊張も解け、自然と笑顔が増えてきました。

最後に行ったサッカーの試合は各チームで事前にゴールパフォーマンスを決めておき、ゴールをした際はポーズをして得点になるというスペシャルルールで行いました。ゴールを決めた際にみんなで同じポーズをして喜び合うことでチームの一体感も出ていたように思います。

サッカーをするということがはじめての参加者も最後には「楽しかった!」と満面の笑みでご感想をいただけました。

第二部は小学校3年生〜6年生を対象に実施をし、8名の女の子達が参加してくれました。普段からサッカーをしていることもありボールタッチやドリブルなどサッカーの基本的な動きを交えたアクティビティを行い、ゲスト選手も交えたサッカーの試合では憧れの選手へと必死に向かっていく姿が印象的でした。最後に公式戦さながらの緊張感の中、PK対決も行いゴールを決めた際の喜び、外した時の悔しさをみんなで体感しました。

本イベントは一般社団法人S.C.P.Japanが主催、協力団体にジェフユナイテッド市原・千葉レディース、千葉県知的障がい者サッカー連盟、千葉「共に暮らす」フットボール協会、プライドハウス東京、支援団体に日本財団HEROs、会場協力にZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA、と多くの団体のご協力の下、開催することが出来ました。今後も千葉県内で様々な方々と連携をしながら、インクルーシブなスポーツ環境を広めていきたいです。

今回ご参加いただきました参加者の皆さま、協力団体・支援団体の皆さま、ボランティアスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

【報告】WEリーグが主催する「第二回WE MEETING」にて講師をさせていただきました。(2021.5.6)

2021年5月6日(木)に一般社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)が主催する「第二回WE MEETING」にて共同代表の野口亜弥が講師を務めさせていただきました。

WEリーグとはWomen Empowerment Leagueの略称であり、今年の9月に開幕する日本初の女子のプロサッカーリーグです。女子サッカー、スポーツを通じて多様性の溢れる社会、女性が輝く社会を実現することが理念として掲げられています。

第二回WE MEETINGでは、「サッカーを通じて女性がエンパワーメントされるとはどういったことなのか」、「誰もが力を発揮できるスポーツ文化をどのように作っていくべきなのか」、そして「多様性が尊重される社会の実現にスポーツはどのように貢献できるのか」について、ジェンダーの視点から選手の皆さんとディスカッションさせていただきました。

WE MEETINGを経て、WEリーグの行動規範である「クレド」の開発が進められています。
日本のスポーツ界の歴史的な瞬間に関われたことは大変嬉しく、光栄な機会をいただき感謝しています。

尚、「第一回WE MEETING」の様子はWEリーグのホームページよりご覧いただけます。

【報告】ダイバーシティサッカー協会主催「Women Empowermentと女子サッカー」に登壇させていただきました。(2021.3.9)

2021年3月9日(火)にNPO法人ダイバーシティサッカー協会が主催するSaturday Night Diver 「Women Empowerment と女子サッカー」に共同代表の野口が登壇させていただきました。

NPO法人ダイバーシティサッカー協会(以下、HPより引用)

ダイバーシティサッカー協会は、多様な背景を持つ人がスポーツを通じて自分らしく生きられる社会を目指して2017年7月に設立されました。

2008年にNPO法人ビッグイシュー基金のクラブ活動として発足したホームレス当事者や経験者によるサッカーチーム野武士ジャパンを中心に、多様な社会的困難を抱える当事者と支援者が作るチームのネットワークによって、「居心地のいい」サッカーやスポーツの実践を広げるために活動しています。

過去3度ホームレス・ワールドカップに出場した野武士ジャパンのメンバーは、その後それぞれに自立へのステップを歩んでいきました。彼らが経験した晴れ舞台を、もっと身近なところでより多くの人たちにも経験してほしい。

そんな想いから、2015年に最初のダイバーシティカップが開催されました。以後、ホームレス、うつ病などの精神障害、LGBT、難民、フリースクール、児童養護施設出身、不登校、ひきこもり、依存症など、様々な社会的困難を抱えた当事者と支援者のべ1,500人以上が、ダイバーシティカップでフットサルを通じて交流し、相互理解を深めてきました。

2020年3月には特定非営利活動法人として登記。誰もが生きやすい社会をスポーツを通じて実現していくために、居場所づくり応援、調査・研究、海外とのかかわりなど、ますます活動の幅を広げていきます。

ダイバーシティサッカー協会の代表理事の鈴木直文先生は研究者としていつも学ばせていただいているので、今回お声かけいただけたのは大変貴重な機会でした。NIKE JapanのCMをきっかけに、女子サッカーにはマイノリティを包摂する力があるのではないか?という切り口は非常に斬新で、これまでにないスポーツとジェンダーの話となりました。星野智幸先生の「男子サッカーからは苦しさを感じ、女子サッカーからは解放感を感じる」という視点も、非常に鋭い視点で議論が盛り上がりました。

また現役のジェフユナイテッド市原・千葉レディースの選手であり、なでしこの選手たちの社会貢献活動を推進する一般社団法人なでしこケア(なでケア)の創設者である大滝麻美さんからはより現場に近い女子サッカー選手の現状や海外での選手経験やFIFAマスターズでの経験から女子サッカーとWEリーグへの想いを聞くことができました。

女性の選手、指導者、スタッフ。サッカー界で活躍するすべての女性が女の子の道標になる可能性を秘めるWEリーグに大いに期待するとともに、決めきらない、グレーゾーン、あいまいさを残すことで獲得できる多様性の享受など、女子サッカーが多様性や共生社会について議論できるプラットフォームになれる可能性が大いにあるように感じるディスカッションとなりました。

イベントの様子はYoutubeから全てご覧いただけます。

【報告】文京区主催国際女性デー記念シンポジウム「サッカー×キャリア×未来~キャリアを活かし、未来を切り拓く~」にパネリストとして登壇させていただきました。(2021.3.5)

2021年3月5日(金)に文京区が主催する国際女性デーシンポジウム「「サッカー×キャリア×未来~キャリアを活かし、未来を切り拓く~」に共同代表の野口がパネリストとして参加させていただきました。

本シンポジウムは文京区主催、UN Women日本事務所共催、(公財)日本サッカー協会、一般社団法人日本女子プロサッカーリーグが協力して行われたシンポジウムです。

2021年9月に開幕する日本の女子プロサッカーリーグであるWEリーグはWomen’s Empowerment Leagueとの名称の通り、サッカーを通じて社会の女性の活躍を積極的に推進していくことを理念として掲げています。岡島チェアからはロールモデルとしてのWEリーガーの存在や、妊娠・出産を考慮した選手へのサポート、更には日本国内に留まらず、アジア全体の女子サッカーを盛り上げていきたいという方向性がお話されました。

野口からは、サッカーを活用してアメリカ、スウェーデン、ザンビアで暮らし、国際経験を積めたことがセカンドキャリアにどのように活かされているのか実体験を踏まえてお話させていただきました。

今年9月に開幕を控えるWEリーグですが、世界でも珍しく、社会におけるジェンダー平等、女性のエンパワーメントをビジョンに掲げています。元女子サッカー選手3名で創設したS.C.P. Japanも女子サッカー出身者として、セカンドキャリアにおいても、自分たちらしくどこかで誰かの道標になれるように、今後とも活動していきたいと思います。

https://www.facebook.com/jfanadeshiko/posts/3297799246987307

【告知】国際女性デー特別企画!「Girls, be ambitious!サッカー少女よ大志を抱け!!」女子サッカーブリッジとのコラボイベント

3月8日(月)の国際女性デーを祝して「女子サッカーブリッジ」とコラボイベントを3月6日(土)、7日(日)二夜連続で開催します!

3月7日の詳細は女子サッカーブリッジのイベントページよりご覧いただけます。


ブリッジは日本の女子サッカー選手にアメリカに挑戦する機会をサポートしています。S.C.P. Japanの共同代表の野口亜弥、井上由惟子もブリッジ留学生として留学していました。

パート1の3月6日は以下の通りS.C.P. Japanが主催、女子サッカーブリッジ協力で開催します!サッカー留学を30年間サポートしてきたブリッジ。若い女性たちを見守り、成長を後押ししてきたみーみこと小林美由紀さんとかなぴーこと羽石架苗さんの想いを聞き出します!

イベント名:
国際女性デー特別企画! Girls be ambitious! サッカー少女よ大志を抱け!!

日時:2021年3月6日(土)20:00-21:15

参加費:無料(※当日は手話通訳が入ります) 

趣旨:
女子サッカーブリッジはこれまで50名以上の日本の女子サッカー選手の留学をサポートし、約30年間に渡りブリッジツアーを開催して日本のサッカー少女たちにアメリカでサッカーをする機会を作ってきました。これまでブリッジツアーに参加した人数は延500人です。

「サッカーのレベルは関係なし!想いと意志がある人なら誰でもサポートする」がブリッジのモットーです。10代後半〜20代前半の若い女性たちが、これまで頑張ってきたサッカーを通じて自分たちの意志で海外に挑戦し、困難にぶつかりながらも自分の力で人生を拓いていく様子を愛を持って見守ってきたブリッジ。ブリッジ留学経験者は留学後もそれぞれの道でユニークに自分の人生を進んでいます。(ユニークなブリッジ留学生はパート2の3月7日に登場します!)

そんなユニークな女子サッカーブリッジの共同代表である小林美由紀(みーみ)さんと羽石架苗(かなぴー)さんがどんな想いでブリッジを設立し、若い女性たちの人生をサッカーと留学を通じて応援し、サポートしてきたのかインタビュー形式で深掘りします。

ゲスト:

小林美由紀(みーみ) ブリッジ共同代表/WEリーグ理事

1986年に筑波大学に女子サッカー部を創部後、渡米。アメリカの女子サッカー人気に刺激を受け帰国後、関東大学女子サッカーリーグ、全日本女子サッカー連盟、茨城県女子サッカーリーグを創設。日興証券ドリームレディース通訳、1999年女子ワールドカップUSA通訳ボランティア、2002年日韓ワールドカップでは鹿島会場でFIFAセキュリティ部長付け通訳。2003年JFA女子プロジェクトを立ち上げ、インストラクターとして日本各地を回り、草の根での女子サッカー発展に大いに貢献。1993年から海外女子サッカーツアーを開始、2002年には羽石架苗氏と女子サッカーブリッジをスタート。サッカーを介した国際交流を通じて視野の広い人物の育成を目指している。2021年2月にはジェフユナイテッド市原・千葉レディースでの経験を活かし、WEリーグ理事に就任。

羽石架苗(かなぴー) ブリッジ共同代表/ヴァリーシティ州立大学准教授

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属し、順天堂大学を卒業後、サッカーで奨学金を得て2002年にChristian Brothers University に留学。全⽶⼤学優勝し最優秀ディフェンダー賞を受賞。2003年にユニバーシアード⽇本代表として銀メダルに貢献。ニューヨークマジックに所属中6年間キャプテンを務める。2007年アメリカで日本人初のサッカー監督として、最古の名⾨⼥⼦⼤学マウントホリヨーク⼤学サッカー部監督に就任。メンフィス州立⼤学で運動⽣理学、スミス⼤学でコーチ学の2つの修⼠号を取得。監督業の傍ら2014年マサチューセッツ⼤学アマースト校でスポーツ教育学/コーチ学の博⼠号取得。2020年に監督業からのキャリアチェンジに踏み切り、現在はヴァリーシティー州立大学の准教授として未来の指導者育成に励んでいる。WomenSport International事務総長、Teaching Games for Understanding国際理事、National Association for Kinesiology in Higher Education理事、SHAPE America委員、ユネスコスタスクフォースなど、女子サッカーだけでなく幅広い分野で、ダイバーシティー、インクルージョン、ソーシャルジャスティスの活動に関わっている。

お申し込み方法:
お申し込みいただいた方に追ってイベントのURLをお送りします。


共催:女子サッカーブリッジ
「サッカー」という架け橋を使って日本の女子サッカーと世界の女子サッカーを
結ぶことを目標に掲げ、日本女子サッカー界の首領、みーみこと小林美由紀と、アメリカ・ヴァリーシティ州立大学准教授のかなぴーこと羽石架苗が2002年に始めたプロジェクト。海外女子サッカーツアーは、小林が1993年から毎年行っており、羽石が加わり、アメリカの大学へのサッカー留学もサポートするようになる。過去15年間で留学した女子サッカー選手は50名以上、ツアーに参加したのは500名近くになります。今では、以前ツアーに参加した教え子も参加したり、留学から帰国したブリッジファミリーが、交際舞台やサッカーを始めとしたスポーツ組織で活躍している。

■協力:NPO法人ジュース(JWS)
1998年に設立。競技スポーツ、生涯スポーツ及び学校体育(以下これらを「スポーツ」) に関わるすべての人々に対して、男女共同参画社会の形成の促進を図る手段として、スポーツにおける女性の参加促進、女性がリーダーの地位に就く機会の増加を促し、またその女性の資質及び社会的地位の向上を目指し、スポーツの教育・振興に関与する国内的及び国際的な組織との連携によって啓発及び支援活動を行い、もって社会全体の利益の増進に寄与することを目的としている。S.C.P. Japanの野口亜弥、ブリッジ共同代表の小林美由紀は理事を務め、羽石架苗も正会員として活動に参加している。