【お知らせ】本建て正藍染の彩来デザインとコラボ企画。S.C.P. Japanのユニフォームを制作しました。

この度、S.C.P. Japanは本建て正藍染の「彩来デザイン」とコラボして、S.C.P. Japanのユニフォームを制作しました。

本建て正藍染とは、室町時代から続く日本古来の技法で、染めの工程で使われる全ての原料が土に還ることのできる、最もエコの藍染方法です。(彩来デザインのリーフレットより抜粋)

「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンを掲げて活動をしている私たちは、スポーツを通じて共生社会の実現を目指しています。共生社会は、多様な人々と共に豊かに生きるだけではなく、私たちが生かされている場所、環境や自然をも大切にしていくことだと考えています。場所、自然や環境に対して愛情を持つことができる活動を当たり前にしていくだけでなく、共感してくれる仲間をスポーツを通じて増やしていきたいと思います。

元プロサッカー選手の品田彩来さんに上記の私たちの想いをお伝えさせていただいたところ、品田さんが引退後に「彩来デザイン」として取り組む「本建て正藍染」の方法で、着なくなった古着をアップサイクルしてS.C.P. Japanのユニフォームとして活用させていただくことになりました。

このコラボレーションをきっかけに、私たちの活動の中に少しずつ環境や地球について考えられる取り組みを取り入れていけたらと思っています。

彩来デザインとは?

彩来デザインでは、「もっともエコな藍染」とされる本建て正藍染を通して、個人でできるサステナブルライフを提案します。伝統的な日本古来の技術と、アメリカ・スウェーデン・フィンランド・スペインで計10年間過ごしてきた中で培われた現代的なインスピレーションによる意匠を融合させたデザインで、今までにない藍染の姿を表現します。伝統やエシカルという言葉に対して肩に力を入れずに、この技法でしか出せない独特の色合いを楽しみながら、環境にも優しくありたい。彩来デザインは、ファッションとエコを両立させる、新しい時代のスタイルを目指しています。
千葉県大網白里市の海岸近くにある正藍染工房は、安政年間創業の大矢織物の蔵の一室をお借りしています。古くから建っている木造の蔵は醗酵を促すには最適で、より独特な藍色を作ることができます。お手元にある服の染め直し、自己ブランドとのコラボレーション、日常と少し違った風景での1日正藍染体験など、お気軽にお声がけください。

S.C.P. Japanとのコラボに至った理由

ジェンダーフリーの観点から、ユニセックスの製品にも積極的に取り組んでいきたいと考えていた中、今回のS.C.P.Japanさんとのコラボはまさに最高の企画でした。
ネット社会の発達により、以前よりも少数派が声を上げやすくなったり、ニッチなところで繋がることができて仲間が作りやすくなったりしてきているように感じますが、まだまだ全体的な社会での共生という部分では改善されるべきことがたくさんある気がしています。だからこそ、共感できる仲間と繋がって共に声を上げていくことがとても重要だと思います。今回のコラボを機に、少しでも誰かの心に多様性についてや環境問題について関心を持つきっかけを作れていたら幸いです。

彩来デザインの日々の様子はInstagramから。

【告知】開発と平和のためのスポーツ国際デー特別ウェビナー開催!

この度4月6日の「開発と平和のためのスポーツ国際デー」を祝して特別オンラインイベントを開催いたします!

開発と平和のためのスポーツ国際デーとは?

4月6日は国連が定めた「開発と平和のためのスポーツ国際デー(International Day of Sport for Development and Peace: IDSDP)」です。スポーツの平和と開発を促し、寛容と相互理解を育む側面に着目して開発と平和に資するスポーツの活用について啓発をする日と定められています※1。S.C.P.Japanも開発と平和のためのツールとしてのスポーツの可能性に着目し、スポーツを通じた共生社会創りを推進しています。

本企画は、実際に社会課題の解決のための手段としてスポーツを活用する実践家3名(予定)と国内で唯一開発と平和のためのスポーツ(Sport for Development and Peace:SDP)の専門人材を育成する大学院プログラムを有する筑波大学スポーツ国際開発学共同専攻※2(修士)にて教員を務める山口拓氏を招いて、SDPの実践家の活動や今後、活動が期待できるフィールド、そして専門人材を育成することの重要性について議論します。

※1 国連広報センターウェブサイト参照
※2 筑波大学・鹿屋体育大学・独立行政法人 日本スポーツ振興センター三機関の共同専攻

イベント名:
開発と平和のためのスポーツ国際デー特別ウェビナー 

テーマ:
開発と平和のためのスポーツ:専門人材の必要性とその活動フィールド

日時:2021年4月6日(火)20:00-21:15

■方法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使用

参加費:無料(※当日は手話通訳が入ります)

お申し込み方法:
お申し込みいただいた方に追ってイベントのZoom URLをお送りします。

パネリスト: 

山口 拓 氏 (筑波大学体育系助教)

UNESCO IPL専門家。スポーツ国際開発(IDS/SDP)の実践者として、WOAアジア・オセアニア地域事務所ディレクター、JICA・UNTAETスポーツ政策専門家、(特活)ハート・オブ・ゴールドの理事・事務所長、JICAプロジェクトマネージャーなどでの15年以上の現場勤務を経て、2012年から現職。2016年にロイヤル・モニサラポン勲章大十字章を受勲。
【主な領域】
IDS/SDPにかかる人材育成、IDS/SDPの功罪に関する開発人類学的研究、QPE支援およびIDS/SDP手法及び評価に関する実践的研究など。


坂口 麻衣 氏(日本スポーツ振興センター情報・国際部プログラムオフィサー)

愛知県出身。2019年2月より、独立行政法人日本スポーツ振興センター情報・国際部でプログラムオフィサーとして、アジアとの連携業務、自治体のスポーツ国際展開支援業務に従事。UNESCOユース&スポーツ事務局メンバー。 2018年筑波大学体育学専攻修了(スポーツ社会学)。 FIBAのBasketball for Goodのプログラムにおけるインターンや、ラグビーワールドカップ2019の際に行われたChildfund Pass It Backのマスターコーチとして参加するなど、スポーツ団体の行う社会課題解決のためのプログラムを中心にスポーツと開発分野に関わる。 「スポーツを通じてよりよい社会を、そしてよりよいスポーツ環境を」の実現を目指し、日々奮闘中。


篠原 果歩 氏(ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団マネージャー)

京都府出身。現在、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団の助成事業マネージャーとして日本を拠点に活躍。UNESCOユース&スポーツ事務局メンバー。学生時代から「スポーツを通して豊かな社会を形成する」を軸にキャリア構築を進め、2018年3月に筑波大学国際スポーツ開発学共同専攻を修了し、国際パラリンピック委員会・アギトス財団で子ども・若者向けパラリンピック教育の教材開発および国際展開に従事。約35カ国のパラリンピック委員会や組織委員会のメンタリングや東京2020パラリンピックで開催される I’mPOSSIBLEアワードの立ち上げを主事し、2021年2月から現職。


井上由惟子(S.C.P. Japan共同代表バルサ財団日本プロジェクトコーディネーター

現在、S.C.P.Japan共同代表やバルサ財団日本プロジェクトの日本コーディネーターとして活動中。UNESCOユース&スポーツ事務局メンバー。
2006年−2011年ジェフユナイテッド千葉レディースに所属しなでしこリーグでプレー、2012年アメリカのセミプロリーグでプレー後に引退をした元女子サッカー選手。引退後は2015年青年海外協力隊→2017年日本サッカー協会などの経験を経て、2019 年に筑波大学スポーツ国際開発学共同専攻に入学し、スポーツ国際開発学を学びながら、スポーツを通じたダイバーシティ&インクルージョンについて実践及び研究を行っている。


※パネルディスカッションのモデレーターはS.C.P. Japan共同代表 野口(専門:スポーツと開発/スポーツとジェンダー・セクシュアリティ)が務めます。