「プライドハウス東京」コンソーシアムへの参画
一般社団法人S.C.P. Japanは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されるタイミングを契機と捉え、スタートした「プライドハウス東京」コンソーシアムに参画しています。
プライドハウス東京は、LGBTQ+などの性的マイノリティに関する情報発信や居場所づくりを行う常設のLGBTQ+総合センター「プライドハウス東京レガシー」を拠点に、多様性に関する様々なイベントやコンテンツを提供しています。活動実施にあたり、様々な団体/個人、企業がコンソーシアムとなり、8つのチームに分かれてセクターを超えたさまざまな協働をしています。
S.C.P. Japanは、2022年〜2023年の2年間8つのチームのうちの1つの「アスリート発信チーム」の企画・運営を担う中心団体として以下の2つの側面から、スポーツをプラットフォームに、コンソーシアムに加盟する団体と協働して様々な活動を展開しました。
①誰も排除しないLGBTQ+インクルーシブなスポーツ環境の実現
②スポーツやアスリートの力を活用したLGBTQ+に関する情報発信
※プライドハウスは大規模国際競技大会の開催に合わせてホスト国の非営利団体が中心となり設置されるSOGIに関する情報センターです。
これまでのアスリート発信チームの取り組み
※(★)印の事業について、2022年4月~2024年3月は、公益財団法人日本財団に事業の8割の助成をいただき取り組みを進めさせていただきました。
アスリートメッセージ動画の制作
- ■プライドハウス東京・アスリートメッセージ・ムービー 第1弾 “Pridehouse Tokyo” Support Messages Video
https://www.youtube.com/watch?v=VZA7aOoF2f8
- ■「あらゆる人が、スポーツを楽しめる日本に。」プライドハウス東京・アスリートメッセージ・ムービー 第2弾
https://www.youtube.com/watch?v=hWfXEwgestA
- ■アスリートメッセージ・ムービー2021「あらゆる人が、スポーツを楽しめる日本へ。」https://youtu.be/yKr6gXX435A
LGBTQ+とスポーツのガイドブックの制作
※S.C.P. Japanは、主に2)と3)の制作に携わっています。
LGBTQ+ユースの体育現場の経験に関する調査の実施(★)
2022年11月9日~12月11日、18歳~29歳の大学生年代838人を対象にアンケート調査を実施しました。LGBTQ+群とシスヘテロ群の間で、体育現場での経験を比較した結果、LGBTQ+ユースにとって、学校体育の現場は自分らしくいることができず、ポジティブな気持ちになりづらい場所になっている可能性が示唆されました。
調査結果の詳細はこちら:
https://pridehouse.jp/assets/img/handbook/pdf/ally_experiences.pdf
スポーツの試合を通じたアウトリーチ活動(★)
スポーツの試合や大会の場を活用して、LGBTQ+に関するブースを設置やプライドマッチを開催し、LGBTQ+を含む性の多様性に関する情報発信を行っています。
<2021年の実施例>
- 2021年6月19日 WEリーグ ちふれASエルフェン埼玉 ホーム戦
- 2021年6月19日 なでしこリーグ1部 スフィーダ世田谷FC ホーム戦
- 2021年6月27日 九州女子サッカーリーグ2部 ヴィアマテラス宮崎 ホーム戦
- 2021年11月6日 WEリーグ ノジマステラ神奈川相模原 ホーム戦
- 2021年11月7日 J2リーグ 東京ヴェルディホーム戦
- 2021年11月20日 WEリーグ 日テレ・東京ヴェルディベレーザ ホーム戦
<2022年の実施例>
- 2022年5月29日 企業対抗駅伝2022 東京大会
- 2022年6月6日 キリンチャレンジカップ サッカー男子日本代表戦
- 2022年6月19日 大和シルフィードホーム戦 プライドマッチ
- 2022年7月2日 リポビタンⅮチャレンジカップ2022 ラグビー男子日本代表戦
- 2022年9月25日 水泳の日2022・高知 ブース設置
- 2022年10月1日 WEリーグ杯 決勝戦 ブース設置
- 2022年10月16日 東京レガシーハーフマラソン2023 ブース設置
- 2022年10月16日 IOC Thank You Tokyo イベント ブース設置、トークショー
- 2022年11月4日 スポーツの公平・公正なカテゴリー分けについてのセミナー
<2023年の実施例>
- 2023年3月5日 東京マラソン2023 ブース設置、トークショー
スポーツ関連団体へのLGBTQ+研修(★)
スポーツ界をLGBTQ+インクルーシブな組織文化に変えていくために、スポーツ関連団体へのLGBTQ+研修を実施しています。
<2023年の研修実施例>
- 公益財団法人日本オリンピック委員会
- NPO法人Jキャンプ
- 公益財団法人日本水泳連盟
- 日本ソフトボール協会
- 日本ラグビーフットボール協会
アライアスリート育成事業(★)
2022年より、LGBTQ+の課題を理解し、ともにアクションする「アライアスリート」を育成するプロジェクトをスタートしています。参加アスリートは、プライドハウス東京が提供する全3回のトレーニングに参加し、LGBTQ+に関する正しい基礎知識やメディアを活用した効果的な発信について学びました。(2022年5月時点の修了者22名)。
多様な競技から、オリンピアン・パラリンピアンを含む現役/元トップアスリートがトレーニングを修了し、プライドハウス東京のアライアスリートとさまざまなアクションをともにしています。
- ■アライアスリートメッセージ動画2023
- ■アライアスリートウェブサイト:https://pridehouse.jp/allyathletes/