【報告】スポーツにおけるセーフガーディング普及に向けた海外視察(2024.10.23-11.1)

SFTC会員等事業支援プログラム「SFTアクション+(プラス)」I期にご採択いただいた事業で、2024年10月下旬に世界でもセーフガーディングの取り組みが進んでいるイギリスと、最近法律が変わりセーフガーディングの仕組みづくりが動き出したスペインに足を運び、国内でのセーフガーディング普及に向けた海外視察を行いました。

<イギリス🇬🇧
海外視察初日はロンドンに。イングランドFAに所属するDisability Pathway担当のJonathanさんとSafeguarding担当のDavidさん、Cathyさんに、イングランドFAの先進的な取り組みについてお話しを伺いました。制度の構築プロセス等について、どのような道のりを歩んできたかなどを聞いたり、日本とイギリスの現状について情報交換等を行ったりと、Passionに溢れた1日でした。

イングランドFAと情報交換(Disability Pathway担当者のJonathanさんと
セーフガーディング担当者のDavidさんとCathyさん)

続いて、アーセナル女子のアカデミーの練習にお邪魔させてもらい、アカデミーの全体的な取り組みやセーフガーディングについて、クラブの視点からアカデミーダイレクターのHannahさんにお話を伺いました。

アーセナル女子訪問(アカデミーダイレクターのHannahさん)

<スペイン🇪🇸
スペインでは、FCバルセロナ財団に勤務するMarisaさんとAlexさんと情報交換を行い、セーフガーディング担当のLauraさんにセーフガーディング制度や指導者への研修内容について詳しくお話を伺いました。

FCバルセロナ財団(Marisaさん)

また、スペイン北東部の地中海岸にあるカタルーニャのカタルーニャサッカー協会にも訪問しました。カタルーニャ協会に勤めるNoelさんがカタルーニャ協会の取り組みや指導者資格、カタルーニャの指導現場の現状についてお話しをしてくれました。
打ち合わせでは、スペインで当時フットサルをしていたノアさんがスペイン語の通訳をしてくれました。

カタルーニャサッカー協会(Noelさん)

そして今回の海外視察の最後には、FCバルセロナアカデミーとFCバルセロナの障がい者サッカーチーム Genuine(Barça Genuine Program)の活動を見学に行き、セーフガーディングがどのように現場の実践にまで落とし込まれているのか、アカデミーダイレクターやGenuineのコーチ・スタッフ陣にお話を伺いました。

Barca Genuineのメンバー

快くS.C.P. Japanのメンバーを迎え入れてくれた皆さま、本当にありがとうございました!
これからも私たちのセーフガーディングの旅は続きます・・・

【お知らせ】3月18日(火)こども家庭庁主催「こどもと接する現場向け こども性暴力防止セミナー」(オンライン )

S.C.P. Japanでは、私たちの活動が子どもにいかなる危害も与えないよう、子どもの権利と安心・安全が守られる環境整備のために、日々「セーフガーディング」に取り組んでいます。

この度、「こども家庭庁」より児童への性暴力等の防止に向けた指針や事例の紹介についてのセミナーのご案内をいただきましたので、お知らせいたします。

こうした指針や事例集の作成に際して、現場で実践できる一つの事例として、S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組みについて、こども家庭庁へ情報提供をさせていただきました。

ぜひ多くの方に本セミナーへご参加いただき、こども性暴力防止法および、事業者が取るべき具体的な対策について学びを深めていただけますと幸いです。S.C.P. Japanも今回紹介される指針をしっかり取り入れ、様々な事例から学びながらセーフガーディングの取り組みをアップデートし、さらなる安心・安全の強化に努めてまいりたいと思います。


「こどもと接する現場向け こども性暴力防止セミナー」(こども家庭庁主催)

【日  時】令和7年3月18日(火)13時00分~15時00分

【実施方法】オンライン開催(zoomウェビナー)

【申込締切】3月14日(金)15時00分

【配信定員】500名(先着順)

【オンラインセミナー開催案内】こども性暴力防止セミナー

申込リンク

【求人】「スポーツを通じたジェンダー平等の推進」業務委託スタッフ募集のお知らせ

一般社団法人S.C.P. Japanは、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来をつくる」というビジョンの下、ジェンダー・障がい・人権などに関連する様々な社会の課題に対してスポーツを介してアクションをしている団体です。
この度、私たちとともに歩んでくださる仲間を新たに募集させていただくこととなりました。

スポーツを通じて社会課題に向き合うことや、だれもが自分らしく生きられるインクルーシブな社会の実現(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンやジェンダー平等の推進)のためにアクションすることにご関心のある方、ぜひご検討いただけますと幸いです。

セーフガーディング
応募前に必ずS.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー及び行動規範をご確認ください。
S.C.P. Japanでは関わる人の人権や安心・安全が決して脅かされることがないよう、セーフガーディングに取り組んでいます。


【募集要項】 

■職種: 「スポーツを通じたジェンダー平等の推進(女の子のエンパワーメント)」に関するプロジェクトのアシスタントスタッフ

■雇用形態:業務委託職員

■募集人数:1名

■勤務地:
基本的にはリモートでの作業になります。
月に1~2回程度、S.C.P. Japanのオフィス(千葉県柏市)や都内及びその周辺で対面の活動があります。

■業務内容:
・イベントの企画・実施
・研修事業の企画・実施
・研修講師や専門家、アスリート、他のチームメンバーとのコーディネーション
・関係団体との調整
・SNSやHP等の投稿作成
・その他プロジェクトマネージャーのサポート業務や事業実施に付随する業務

■応募要件:
<必須>
・S.C.P. Japanのビジョン・ミッションに共感する方
・社会人経験2年以上
・高い人権意識や倫理観を持って働ける方(セーフガーディングポリシーに賛同できること)
・主体的に行動しつづけられる方
・基本的ビジネススキルがある方
※日常的に使用するシステム:MSoffice(Word、Excel、PPT)、Zoom、Googleアプリ、Slack、Dropboxなど

・以下のいずれかに関心がある方
 ーコーチングに関する業務
 ー指導者研修に関する業務
 ージェンダーやセクシュアリティに関する業務
 ーセーフガーディングに関する業務
 ー運動プログラムやインクルーシブな場作りに関する業務

その他:
・プロジェクトマネジメントの経験のある方優遇
・研修開発、実施の経験がある方優遇
・他のお仕事との兼業や副業も可能です。

求める人材像:
・S.C.P. Japanのビジョン・ミッションに共感し、インクルーシブな社会の実現に向けて自ら考え行動できる方
・他の組織ではなく、S.C.P. Japanで活動する意義を見出せる方
・スピード感を持って、新しいことにチャレンジできる方
・チームの一員として仲間と協力しながら、責任を持って自分の役割を遂行できる方
・丁寧に敬意を持って他者とコミュニケーションが取れる方

■活動頻度:週2〜3日
※月平均65時間~85時間程度(月によって変動があります。)

■契約料:月8万円〜10万円(税別)、交通費実費支給
※経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定します。

■契約期間:2025年3月〜2026年3月 ※更新あり

■応募方法:
以下のフォームよりエントリーしてください。
※履歴書(書式自由)と職務経歴書(書式自由)をオンラインストレージサービス(googleドライブ等)にアップロードし、URLを送付ください。


■採用までの流れ:
①Google formでエントリー:応募・書類審査
②面接(オンラインまたはS.C.P. Japanのオフィスにて)
③活動開始

エントリーいただいたすべての方に合否の結果をメールにて連絡します。Google formでの書類審査に合格した方のみに面接の案内を致します。

募集期間:
随時。採用が決まり次第、応募を締め切ります。

その他:
・業務内容は、組織の変化や成長などに伴い変更される可能性があります。そうした変化に柔軟に対応できる方を優先いたします
・ご希望する職種に関わらず、ご経験やスキルに合わせた別の職種をご提案させていただく可能性がございます。

■お問い合わせ先:
一般社団法人 S.C.P. Japan
メールアドレス:info@scpjapan.com
電話番号:080-3559-8485


【告知】「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」開催のお知らせ(対面)

2月24日(月・祝)に「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」を対面で開催します!
今回の「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」では、セーフガーディングの基礎的な学びに加え、海外の先進事例について皆さんに紹介し、今後のアクションについて一緒に考えます。

【概要】
■研修名:「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」

■趣旨:本研修は、スポーツ現場における安全・安心な環境づくりを推進するために、セーフガーディングの基本的な概念や重要性を学ぶことを目的としています。
セーフガーディングの取り組みにおける先進国の事例を学んだり、「なぜセーフガーディングが必要なのか?」を多角的に考たりしながら、スポーツに関わるすべての人々が『セーフガーディングの実践者』となるための基礎的な知識と意識を深めます。

■日時:2025年2月24日(月・祝)10:00〜15:00(昼休憩1時間を含む)
※9:45〜受付開始

■会場:千葉県柏市若柴178-4 柏の葉キャンパス148街区2 ショップ&オフィス棟 6階 KOIL
(最寄り: つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス」駅 徒歩2分)

■内容:
<セッション1>
1.セーフガーディングとは?
2.安心・安全を脅かすこと・行為
3.スポーツの現場で安心・安全が脅かされている例
4.あらゆる形態の暴力や抑圧が容認・黙認・温存されてしまうスポーツ界の特徴

<セッション2>
1.人権とは/子どもの権利とは何か
2.子どもに対するマルトリートメント(不適切な関わり)の見えにくさ
3.子ども(選手)とおとな(指導者)の心理状態
4.安心・安全を脅かす行為(人権侵害)をなかったことにしないために
5.相談をされた時にあなたにできること

<セッション3>
・海外の事例紹介
・今後のアクションを考える
※内容は一部変更となることがあります。

■講師:井上由惟子(S.C.P. Japan)
元女子サッカー選手。引退後はJICA協力隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は日本サッカー協会や日本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波大学大学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修士課程を修了。2020年一般社団法人S.C.P.Japanの設立に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓口の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

■参加対象:
・セーフガーディングに関心のある方
・組織でセーフガーディングの担当を任されている方またはこれから任される可能性がある方
・スポーツ現場で子どもの周りで活動されている方・保護者
・安心・安全なスポーツの環境づくりに関心のある方
・安心・安全な指導のあり方を学びたい方 など

■定員:30名 ※ 定員に達し次第申込受付を終了いたします。

■参加費:
4,400円(税込)
※ SFTC正会員とKOIL会員は10%割引の3,960円(税込)
※ 大学生・大学院生は無料(受付時に学生証のご提示をお願いいたします。)
※ 当日現金にてお支払いください。

■お申し込み方法:
以下のフォームよりお申し込みください。
「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」お申し込みフォーム

■締切:2月22日(土)18:00まで

■主催:一般社団法人S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/)
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

本事業は、独立行政法人 日本スポーツ振興センター/スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム事務局が行う 『SFTC会員等事業支援プログラム「SFTアクション+(プラス)」』を活用して実施しています。

団体ミッション及びロゴ変更のお知らせ

この度、自団体のミッション及び団体ロゴを本日2025年1月27日にリニューアルしたことをお知らせします。

■ 新ミッション

1.スポーツを活用し、人々と社会をエンパワーする。
  Maximize the Power of Sport. Empower People.

私たちは、1人でも多くの人にスポーツを通じてポジティブな経験や繋がりをもたらし、一人一人のエンパワーメントとウェルビーイングに貢献します。また、スポーツを社会変革のツールとして活用し、公正でインクルーシブな社会の実現を目指します。

2.スポーツのあり方を変え、新たな文化を築く。
  Change Sport. Build a New Culture.

私たちは、人々や社会にポジティブな変化をもたらす「スポーツの力」を信じています。しかし、スポーツの世界にはまだ多くの課題――差別、不平等、暴力、そして人権侵害――が今なお向き合うべき課題として存在しています。そのため、スポーツが誰に対してもポジティブな経験をもたらすものとなるよう、スポーツのあり方を変えていくことを重要なミッションの一つとしています。

3.協力して挑む。
  Make a Difference Together.

私たちは様々な団体や個人と連携・協力し、チームで取り組むことでミッション1,2を加速(Drive)させ、最大限のインパクトを目指します。

■ 新ロゴ:


■ ロゴに込めた思い

様々なスポーツが繋がり、人と人とが繋がっていく。
そして、強いエネルギーを持ち、風を起こす風車のように絆の輪が次々と広がっていくことをイメージしました。


これからも、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来」の実現に向けて、一歩一歩、着実に活動を積み重ねてまいります。皆さまに愛され、応援していただける団体となれるよう、スタッフ一同さらなる努力を重ねてまいります。
今後とも変わらぬご支援・ご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


【報告】スポーツで描くジェンダー平等の未来 〜「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」への参加を通じて〜

女の子のために、スポーツを変える:5日間のイベント「女の子のためにスポーツを変えるウィーク -COACH THE DREAM -」

2024年10月16日から20日にかけて開催された、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とナイキ主催のイベント「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」に、S.C.P. Japanも参加しました。このイベントでは、国内外の専門家やアスリートたちを招いて女の子がスポーツ参加に関して直面する障壁への理解を促進するためのディスカッションを実施し、日本中の女の子の変革をもたらすための行動を起こすことを目指しました。イベントには国内外から課題に関心ある企業、行政、メディア、競技団体、NPO・NGO、アスリート等、約400人が参加しました。

「トラウマを配慮したスポーツコーチング」マスターコーチ研修

S.C.P. Japanより井上と繁浪が、初日の「トラウマを配慮したスポーツコーチング」におけるマスターコーチ研修に参加。9月からのオンライントレーニングを経て、今回の対面トレーニングでは、身体を動かすアクティビティを通した研修を受け、他の参加者と意見交換をしながら、共に学びを深めました。

「東京サミット」での登壇

「東京サミット」の午後の部では、S.C.P. Japanも企画運営に携わっている「スポーツ現場におけるジェンダー平等を目指す指導者のためのネットワーキングプログラム(通称:ジェンダー&スポーツコーチングプログラム)※」について紹介させていただきました。

※ 「スポーツ現場におけるジェンダー平等を目指す指導者のためのネットワーキングプログラム(通称:ジェンダー&スポーツコーチングプログラム(詳細))」は、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団と、私たちS.C.P. Japanとのパートナーシップで2023年3月から2024年12月まで実施している事業です。スポーツ現場におけるジェンダー課題やジェンダー・インクルーシブなコーチングに関心のある人同士のつながりを創出し、気軽に関連する課題や日々の実践における工夫や悩み等について共有し合える場をつくることを目的としています。

また、「東京サミット」では、「ジェンダー&スポーツコーチングプログラム」の一環としてS.C.P.Japanが制作協力した『女の子のスポーツ参加を促す指導者ガイド』が発表されました。

このガイドでは、女の子を含む子どもたちが安心して安全にスポーツに参加でき、スポーツからあらゆるものを得られるように、指導者が知っておくべき「知識」と、その知識をベースにどのような「意識」で指導にあたることが重要なのかを7つのアプローチにまとめています。

加えて、「知識」や「意識」を行動に移すための現場で役立つチェックリストとすぐに実践可能な運動セッションのアイデアも掲載されています。

スポーツ現場で子どもたちにとって一番身近な存在である指導者が、本ガイドを活用することで、女の子を含む子どもたちが安心してスポーツを楽しむことができる場所が広がることが期待されています。

詳細は https://bit.ly/4e8giQK をご参照ください。

「COACH THE DREAM指導者研修」

最終日には、S.C.P. Japanメンバーも「トラウマを配慮したスポーツコーチング」におけるマスターコーチとして、他の指導者たちと約50名のコーチたちに研修を実施。女の子を含む子どもたちがスポーツに安全安心かつ楽しく参加できるようにするための実践的なアプローチを共有しました。

最後に

S.C.P. Japanは、スポーツが持つ力を信じています。それは、子どもたちの未来を形作るだけでなく、社会全体のジェンダー平等や多様性を実現するための重要な手段です。私たちは、これからも活動を通じて、女の子を含む子どもたちが安心して自分らしくスポーツを楽しめる未来を築くための取り組みを進めていきます。

本イベントや指導者ガイドに関する詳細は、以下のリンクからご確認ください:
「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」イベント詳細

 
『女の子のスポーツ参加を促す指導者ガイド』詳細
https://x.gd/pRbzG

【報告】スポーツ組織向けの「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」を実施

2024年8月から9月にかけて、一般社団法人S.C.P. Japan(以下、S.C.P. Japan)が主催・運営する「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」を初開催しました!

私たちS.C.P. Japan は、2022〜2023年にスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受け、専門家の皆さまにご協力いただきながら、「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修/応用研修」のカリキュラム開発を行ってきました。「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」は、セーフガーディングの取り組みのゴール(日々の活動でセーフガーディングが実践されている状態)を目指すために、なぜそもそもセーフガーディングは必要なのか?について様々な角度から学び、そして、その必要性を理解した上で、セーフガーディングを推進する実践者としてご活躍いただけるよう、土台や軸を再確認していく研修となっています。

今回初めて実施した「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、基礎研修で取り扱った内容を活かし、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指し、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際に、どのように対応できるのかを参加者の皆さんと学びました。

応用研修には、中央競技団体や統括団体、地域スポーツ団体、企業より19人のスポーツ関係者や法律関係者の方々にご参加いただきました。研修では、組織で行うセーフガーディングの具体的な施策として「セーフガーディングポリシー(指針)」「行動規範」「相談報告窓口の設置および対応手順の策定」を中心に、海外の事例も用いて紹介し、チャットやオンライン黒板ツール等を使用しながら多くのワークを行い、学びを深めました。そして、セーフガーディングにおける日本の課題にアプローチするために、どのように組織内、またはスポーツ界全体で取り組んでいけるか等議論を交わしました。研修後終了後の事後アンケートでは、応用研修全体の満足度として、参加者の9割以上が満足・大満足と回答しました。

【研修終了後の事後アンケートにご回答いただいた感想(一部抜粋)】

  • 良い意味で想像以上に深くどこからスタートしていったら良いのか頭を悩ませられました。だからこそですが、一つ一つをしっかりと整理して進めていきたいと感じます。
  • 様々なことを系統立てて学ぶことができ、有意義な研修でした。特に海外の事例を学べたのは非常に良かったです。
  • セーフガーディングを推進するための実績的な講義内容だった。
  • 様々な情報を、ポジティブに整理して伝えていただいた。
  • 現組織内のセーフガーディングの見直しや新たな検討課題を見つけることができました。

最後に、改めてカリキュラム開発にご協力いただいた認定NPO法⼈ CAPセンター・JAPAN様、弁護⼠でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉⼭翔⼀⽒、鹿屋体育大学森克己教授に心から感謝の意を表します。そして、今回「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」セッション2の参加者の皆さま

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」で取り扱った内容

<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート

<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範

<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

【告知】「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」が、1年間の開発期間を経て、今年夏からスタート!組織でセーフガーディングを始めるための具体的な施策を学びます。

日本版DBSなどの導入をはじめ、日本では子どもを守るセーフガーディングが注目され、スポーツ現場でも非常に重要な取り組みとなっています。組織で取り組むことで、安心・安全なスポーツの場をつくりましょう。


⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、2020年の設立当初よりセーフガーディングの取り組みに力を入れ、あらゆるスポーツ現場で一人ひとりの人権が守られるよう、啓発活動や研修実施などを実施してきました。また、2022〜2023年の2年間はスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受けて、専門家の皆さまにご協力いただきながら、スポーツ組織向けのセーフガーディング研修(基礎編・応用編)のカリキュラム開発を行ってきました。この度、開発後初となるセーフガーディング応用研修の実施することとなりましたのでお知らせいたします。

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指します。また、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際、どのように対応するのかを検討することで「もしも」に備えることができます。

スポーツにおけるセーフガーディング応用研修の概要


■研修名:「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」

■日時:
セッション①:8月19日(月)19:00〜21:00
セッション②:8月26日(月)19:00〜21:00
セッション③:9月2日(月)19:00〜21:00

■会場:オンライン(Zoomを使用)
※お申込みいただいた方に当日のZoom URLをお送りします。

■内容:
<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート

<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
 ・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
 ・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
 ・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範

<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り
※内容は一部変更となることがあります。

■講師:井上由惟子(S.C.P. Japan)


元女子サッカー選手。引退後はJICA協力隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は日本サッカー協会や日本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波大学大学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修士課程を修了。2020年一般社団法人S.C.P.Japanの設立に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓口の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

■参加対象(全てに当てはまる方):
・スポーツ組織(団体やクラブ)に所属している方
・組織でセーフガーディングを実践する意欲がある方
・SCPJapanが実施している「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」を受講済みの方
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)で事前受講が必要です

■推奨条件:
スポーツ組織(団体・クラブ)から複数人で参加されることをおすすめします

■定員:25名
※定員に達し次第申込受付を終了いたします。

■参加費:全3回 5,500円(税込)
※団体より5名以上参加の場合は、団体割引(10%)あり。お申し込み種別で「団体申し込み」を選択してください。
※学生割引(10%)あり
※支払い方法は、指定の口座に銀行振込みとなります。

■申し込み方法:
以下の2つのWEB申し込みフォームのどちらかよりお申込みください。
【申し込み締め切り】2024年8月15日(木)18:00まで
基礎研修受講済みの方の申し込みフォーム:


基礎研修未受講の方の申し込みフォーム:
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)の事前受講が必要です。


■主催:一般社団法人S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

<確認事項>
・原則全ての回にご参加をお願いいたします。当日体調不良等、やむを得ず参加ができなかった参加者の方には後日録画映像の共有などを検討いたします。
・研修中はブレイクアウトルーム機能を用いたグループワークなどがあります。可能な限りそちらに参加できる状態で当日ご参加いただけますと幸いです。
・定員になり次第申込受付を終了いたします。
・お申し込みいただいた皆さまに、参加費のお支払い情報をご連絡させていただきます。お支払いが確認でき次第ZoomのURLをお知らせさせていただきます。

応用研修の監修者よりコメント

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」の内容作成にあたり、認定NPO法人 CAPセンター・JAPAN様に開発協力いただき、杉山翔一氏(弁護士、ジャパンセーフスポーツプロジェクト代表)、森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)にご監修いただきました。この場をお借りして、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

今回、新たに「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご監修いただいた森克己教授のコメントをご紹介します。

監修:森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)

“スポーツにおけるセーフガーディングの問題は、近年、IOCを中心に国際的に推進されている課題となっています。この応用研修を受講する皆様におかれましては、研修で身に付けた知識を基に、日本のスポーツ界におけるセーフガーディングのパイオニアとして、セーフガーディングの普及・啓発・実践に取り組んでいただきたいと思います。”
https://athlete-sg.org/

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット:
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

【告知】夏休み自由研究ワークショップ「知って、使おう子どもの権利!自分らしくカラフルに生きることはわたしの権利」実施

今年の夏の自由研究はこれで決まり!「子どもの権利」や「ジェンダー」についてすごろくを交えて学び、新聞制作を行う夏休み自由研究ワークショップを実施いたします。


■内容:ジェンダー/性の多様性と子どもの権利について学ぶワークショップです。
①お話の時間(ジェンダー/性の多様性、子どもの権利について)
②「子どもの権利すごろく」で遊んでみよう!
③自由研究「新聞」作成(学んだことを新聞にまとめてみよう!)

■日時:2024年8月19日(月)10:30〜12:00(10:15受付開始)

■会場:コワーキングスペースKOIL(柏の葉キャンパス駅徒歩2分)
住所:千葉県柏市若柴178番地4柏の葉キャンパス148街区2ショップ&オフィス棟6F)
※お申し込みいただいたメールアドレスに後日詳細MAPをご連絡いたします。

■参加対象:小学校3年生〜6年生(※対象学年以外のお子様のご参加を希望される方はご相談ください!)

■参加費:無料

■申込方法:
①以下のウェブフォームよりお申し込みください。
②お問い合わせ先の「連絡先」へご連絡ください。
※お申し込み受付は先着順となります。お早めにお申し込みください。


■お問い合わせ先:
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:井上)
TEL:090−9974−1012  
MAIL:info@scpjapan.com