【報告】スポーツで描くジェンダー平等の未来 〜「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」への参加を通じて〜

女の子のために、スポーツを変える:5日間のイベント「女の子のためにスポーツを変えるウィーク -COACH THE DREAM -」

2024年10月16日から20日にかけて開催された、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とナイキ主催のイベント「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」に、S.C.P. Japanも参加しました。このイベントでは、国内外の専門家やアスリートたちを招いて女の子がスポーツ参加に関して直面する障壁への理解を促進するためのディスカッションを実施し、日本中の女の子の変革をもたらすための行動を起こすことを目指しました。イベントには国内外から課題に関心ある企業、行政、メディア、競技団体、NPO・NGO、アスリート等、約400人が参加しました。

「トラウマを配慮したスポーツコーチング」マスターコーチ研修

S.C.P. Japanより井上と繁浪が、初日の「トラウマを配慮したスポーツコーチング」におけるマスターコーチ研修に参加。9月からのオンライントレーニングを経て、今回の対面トレーニングでは、身体を動かすアクティビティを通した研修を受け、他の参加者と意見交換をしながら、共に学びを深めました。

「東京サミット」での登壇

「東京サミット」の午後の部では、S.C.P. Japanも企画運営に携わっている「スポーツ現場におけるジェンダー平等を目指す指導者のためのネットワーキングプログラム(通称:ジェンダー&スポーツコーチングプログラム)※」について紹介させていただきました。

※ 「スポーツ現場におけるジェンダー平等を目指す指導者のためのネットワーキングプログラム(通称:ジェンダー&スポーツコーチングプログラム(詳細))」は、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団と、私たちS.C.P. Japanとのパートナーシップで2023年3月から2024年12月まで実施している事業です。スポーツ現場におけるジェンダー課題やジェンダー・インクルーシブなコーチングに関心のある人同士のつながりを創出し、気軽に関連する課題や日々の実践における工夫や悩み等について共有し合える場をつくることを目的としています。

また、「東京サミット」では、「ジェンダー&スポーツコーチングプログラム」の一環としてS.C.P.Japanが制作協力した『女の子のスポーツ参加を促す指導者ガイド』が発表されました。

このガイドでは、女の子を含む子どもたちが安心して安全にスポーツに参加でき、スポーツからあらゆるものを得られるように、指導者が知っておくべき「知識」と、その知識をベースにどのような「意識」で指導にあたることが重要なのかを7つのアプローチにまとめています。

加えて、「知識」や「意識」を行動に移すための現場で役立つチェックリストとすぐに実践可能な運動セッションのアイデアも掲載されています。

スポーツ現場で子どもたちにとって一番身近な存在である指導者が、本ガイドを活用することで、女の子を含む子どもたちが安心してスポーツを楽しむことができる場所が広がることが期待されています。

詳細は https://bit.ly/4e8giQK をご参照ください。

「COACH THE DREAM指導者研修」

最終日には、S.C.P. Japanメンバーも「トラウマを配慮したスポーツコーチング」におけるマスターコーチとして、他の指導者たちと約50名のコーチたちに研修を実施。女の子を含む子どもたちがスポーツに安全安心かつ楽しく参加できるようにするための実践的なアプローチを共有しました。

最後に

S.C.P. Japanは、スポーツが持つ力を信じています。それは、子どもたちの未来を形作るだけでなく、社会全体のジェンダー平等や多様性を実現するための重要な手段です。私たちは、これからも活動を通じて、女の子を含む子どもたちが安心して自分らしくスポーツを楽しめる未来を築くための取り組みを進めていきます。

本イベントや指導者ガイドに関する詳細は、以下のリンクからご確認ください:
「女の子のためにスポーツを変えるウィーク – COACH THE DREAM -」イベント詳細

 
『女の子のスポーツ参加を促す指導者ガイド』詳細
https://x.gd/pRbzG

【報告】スポーツ組織向けの「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」を実施

2024年8月から9月にかけて、一般社団法人S.C.P. Japan(以下、S.C.P. Japan)が主催・運営する「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」を初開催しました!

私たちS.C.P. Japan は、2022〜2023年にスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受け、専門家の皆さまにご協力いただきながら、「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修/応用研修」のカリキュラム開発を行ってきました。「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」は、セーフガーディングの取り組みのゴール(日々の活動でセーフガーディングが実践されている状態)を目指すために、なぜそもそもセーフガーディングは必要なのか?について様々な角度から学び、そして、その必要性を理解した上で、セーフガーディングを推進する実践者としてご活躍いただけるよう、土台や軸を再確認していく研修となっています。

今回初めて実施した「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、基礎研修で取り扱った内容を活かし、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指し、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際に、どのように対応できるのかを参加者の皆さんと学びました。

応用研修には、中央競技団体や統括団体、地域スポーツ団体、企業より19人のスポーツ関係者や法律関係者の方々にご参加いただきました。研修では、組織で行うセーフガーディングの具体的な施策として「セーフガーディングポリシー(指針)」「行動規範」「相談報告窓口の設置および対応手順の策定」を中心に、海外の事例も用いて紹介し、チャットやオンライン黒板ツール等を使用しながら多くのワークを行い、学びを深めました。そして、セーフガーディングにおける日本の課題にアプローチするために、どのように組織内、またはスポーツ界全体で取り組んでいけるか等議論を交わしました。研修後終了後の事後アンケートでは、応用研修全体の満足度として、参加者の9割以上が満足・大満足と回答しました。

【研修終了後の事後アンケートにご回答いただいた感想(一部抜粋)】

  • 良い意味で想像以上に深くどこからスタートしていったら良いのか頭を悩ませられました。だからこそですが、一つ一つをしっかりと整理して進めていきたいと感じます。
  • 様々なことを系統立てて学ぶことができ、有意義な研修でした。特に海外の事例を学べたのは非常に良かったです。
  • セーフガーディングを推進するための実績的な講義内容だった。
  • 様々な情報を、ポジティブに整理して伝えていただいた。
  • 現組織内のセーフガーディングの見直しや新たな検討課題を見つけることができました。

最後に、改めてカリキュラム開発にご協力いただいた認定NPO法⼈ CAPセンター・JAPAN様、弁護⼠でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉⼭翔⼀⽒、鹿屋体育大学森克己教授に心から感謝の意を表します。そして、今回「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」セッション2の参加者の皆さま

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」で取り扱った内容

<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート

<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範

<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

【告知】「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」が、1年間の開発期間を経て、今年夏からスタート!組織でセーフガーディングを始めるための具体的な施策を学びます。

日本版DBSなどの導入をはじめ、日本では子どもを守るセーフガーディングが注目され、スポーツ現場でも非常に重要な取り組みとなっています。組織で取り組むことで、安心・安全なスポーツの場をつくりましょう。


⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、2020年の設立当初よりセーフガーディングの取り組みに力を入れ、あらゆるスポーツ現場で一人ひとりの人権が守られるよう、啓発活動や研修実施などを実施してきました。また、2022〜2023年の2年間はスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受けて、専門家の皆さまにご協力いただきながら、スポーツ組織向けのセーフガーディング研修(基礎編・応用編)のカリキュラム開発を行ってきました。この度、開発後初となるセーフガーディング応用研修の実施することとなりましたのでお知らせいたします。

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指します。また、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際、どのように対応するのかを検討することで「もしも」に備えることができます。

スポーツにおけるセーフガーディング応用研修の概要


■研修名:「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」

■日時:
セッション①:8月19日(月)19:00〜21:00
セッション②:8月26日(月)19:00〜21:00
セッション③:9月2日(月)19:00〜21:00

■会場:オンライン(Zoomを使用)
※お申込みいただいた方に当日のZoom URLをお送りします。

■内容:
<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート

<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
 ・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
 ・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
 ・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範

<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り
※内容は一部変更となることがあります。

■講師:井上由惟子(S.C.P. Japan)


元女子サッカー選手。引退後はJICA協力隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は日本サッカー協会や日本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波大学大学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修士課程を修了。2020年一般社団法人S.C.P.Japanの設立に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓口の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

■参加対象(全てに当てはまる方):
・スポーツ組織(団体やクラブ)に所属している方
・組織でセーフガーディングを実践する意欲がある方
・SCPJapanが実施している「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」を受講済みの方
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)で事前受講が必要です

■推奨条件:
スポーツ組織(団体・クラブ)から複数人で参加されることをおすすめします

■定員:25名
※定員に達し次第申込受付を終了いたします。

■参加費:全3回 5,500円(税込)
※団体より5名以上参加の場合は、団体割引(10%)あり。お申し込み種別で「団体申し込み」を選択してください。
※学生割引(10%)あり
※支払い方法は、指定の口座に銀行振込みとなります。

■申し込み方法:
以下の2つのWEB申し込みフォームのどちらかよりお申込みください。
【申し込み締め切り】2024年8月15日(木)18:00まで
基礎研修受講済みの方の申し込みフォーム:


基礎研修未受講の方の申し込みフォーム:
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)の事前受講が必要です。


■主催:一般社団法人S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

<確認事項>
・原則全ての回にご参加をお願いいたします。当日体調不良等、やむを得ず参加ができなかった参加者の方には後日録画映像の共有などを検討いたします。
・研修中はブレイクアウトルーム機能を用いたグループワークなどがあります。可能な限りそちらに参加できる状態で当日ご参加いただけますと幸いです。
・定員になり次第申込受付を終了いたします。
・お申し込みいただいた皆さまに、参加費のお支払い情報をご連絡させていただきます。お支払いが確認でき次第ZoomのURLをお知らせさせていただきます。

応用研修の監修者よりコメント

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」の内容作成にあたり、認定NPO法人 CAPセンター・JAPAN様に開発協力いただき、杉山翔一氏(弁護士、ジャパンセーフスポーツプロジェクト代表)、森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)にご監修いただきました。この場をお借りして、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

今回、新たに「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご監修いただいた森克己教授のコメントをご紹介します。

監修:森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)

“スポーツにおけるセーフガーディングの問題は、近年、IOCを中心に国際的に推進されている課題となっています。この応用研修を受講する皆様におかれましては、研修で身に付けた知識を基に、日本のスポーツ界におけるセーフガーディングのパイオニアとして、セーフガーディングの普及・啓発・実践に取り組んでいただきたいと思います。”
https://athlete-sg.org/

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット:
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

【告知】夏休み自由研究ワークショップ「知って、使おう子どもの権利!自分らしくカラフルに生きることはわたしの権利」実施

今年の夏の自由研究はこれで決まり!「子どもの権利」や「ジェンダー」についてすごろくを交えて学び、新聞制作を行う夏休み自由研究ワークショップを実施いたします。


■内容:ジェンダー/性の多様性と子どもの権利について学ぶワークショップです。
①お話の時間(ジェンダー/性の多様性、子どもの権利について)
②「子どもの権利すごろく」で遊んでみよう!
③自由研究「新聞」作成(学んだことを新聞にまとめてみよう!)

■日時:2024年8月19日(月)10:30〜12:00(10:15受付開始)

■会場:コワーキングスペースKOIL(柏の葉キャンパス駅徒歩2分)
住所:千葉県柏市若柴178番地4柏の葉キャンパス148街区2ショップ&オフィス棟6F)
※お申し込みいただいたメールアドレスに後日詳細MAPをご連絡いたします。

■参加対象:小学校3年生〜6年生(※対象学年以外のお子様のご参加を希望される方はご相談ください!)

■参加費:無料

■申込方法:
①以下のウェブフォームよりお申し込みください。
②お問い合わせ先の「連絡先」へご連絡ください。
※お申し込み受付は先着順となります。お早めにお申し込みください。


■お問い合わせ先:
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:井上)
TEL:090−9974−1012  
MAIL:info@scpjapan.com

【告知】「子どもの権利」が守られるスポーツ界を目指して、セーフガーディングを学ぼう!S.C.P. Japanが6月にスポーツにおけるセーフガーディング基礎研修をオンライン開催。修了後は応用研修への参加が可能に。

日々のスポーツ現場で、子どもの権利を守りながら活動するためのセーフガーディングの基礎知識を一緒に学びましょう。応用研修は8月に開催予定。

⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、2020年の設立当初よりセーフガーディングの取り組みに力を入れ、あらゆるスポーツ現場で一人ひとりの人権が守られるよう、啓発活動や研修実施などを実施してきました。また、2022〜2023年の2年間はスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受けて、専門家の皆さまにご協力いただきながら、スポーツ組織向けのセーフガーディング研修(基礎編・応用編)のカリキュラム開発を行ってきました。この度、開発後初となるセーフガーディング応用研修の実施(2024年8月予定)に先立ち、6月に基礎研修を開催することとなりましたのでお知らせいたします。

応用研修への参加には基礎研修の修了が必須となりますので、ぜひご関心のある方は基礎研修へお申し込みをいただけますと幸いです。

カリキュラム開発と内容について

「スポーツにおけるセーフガーディング研修(基礎編・応用編)」のカリキュラムは、認定NPO法⼈ CAPセンター・JAPAN様にご協⼒いただき、弁護⼠でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉⼭翔⼀⽒監修のもと、開発を進めてきました。さらに、応用編の開発では、上記の専門家の方々に加えて、イギリスにおけるセーフガーディングに精通する、鹿屋体育大学の教授であり、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人の森克己教授にも監修をお願いし、今年3月にようやくカリキュラムが完成しました。多くの専門家の皆さまにご協力いただいたお陰で、2024年度は基礎編と応用編の2本立てで研修をお届けできることとなりました。

今回6月に実施する基礎編は、セーフガーディングの取り組みのゴール(日々の活動でセーフガーディングが実践されている状態)を目指すために、なぜそもそもセーフガーディングは必要なのか?について様々な角度から考えます。そして、参加者の皆さまがその必要性を納得感を持って理解した上で、セーフガーディングを推進する実践者としてご活躍いただけるよう、土台や軸を再確認していく研修となります。そして、8月に実施する応用編では実際に取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指します。また、実際に安心・安全を脅かす事案が起こった際にどのように対応するのかについても考え「もしも」に備えます。
*応用研修に参加するためには、基礎研修への参加・修了をお願いしております。(2023年にS.C.P. Japanが開催したスポーツにおけるセーフガーディング基礎研修を受講された方は、応用編からのご参加が可能です)。

ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。

スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修の概要

 

1.⽇程:
セッション1:6月10日(月)19:00〜20:30
セッション2:6月17日(月)19:00〜20:30
セッション3:6月24日(月)19:00〜20:30

2.内容:
①セッション1
・セーフガーディングとは(背景・定義)
・安⼼・安全を脅かすこと・⾏為
・スポーツの現場で安⼼・安全が脅かされている例
・あらゆる形態の暴⼒や抑圧が容認・黙認・温存されてしまうスポーツ界の特徴

②セッション2
・⼈権とは/⼦どもの権利とは何か
・⼦どもに対するマルトリートメント(不適切な関わり)の⾒えにくさ
・⼦ども(選⼿)とおとな(指導者)の⼼理状態
・安⼼・安全を脅かす⾏為(⼈権侵害)をなかったことにしないために
・相談をされた時にあなたにできること

③セッション3
・セーフガーディングと⼒の不均衡
・セーフガーディングでやるべきこと
各セッションの最後には、質疑応答の時間を設けています。

3.講師:

井上由惟⼦(S.C.P. Japan)
元⼥⼦サッカー選⼿。引退後はJICA協⼒隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は⽇本サッカー協会や⽇本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波⼤学⼤学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修⼠課程を修了。2020年⼀般社団法⼈S.C.P. Japanの設⽴に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓⼝の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

4.参加対象:
セーフガーディングに関⼼のある⽅、組織でセーフガーディングの担当を任されている⽅・またはこれから任される可能性がある⽅、スポーツ現場で⼦どもと関わる活動をされている⽅・保護者、安⼼・安全なスポーツの環境づくりに関⼼のある⽅、安⼼・安全な指導のあり⽅を学びたい⽅ など

※本研修を通じて参加者の皆さまと⼀緒に⽬指したい姿
・⼦どもの権利を守りながら、⼦ども・選⼿の⼒を最⼤限発揮させることのできる、またはそのために努⼒することができる
・⼦ども・選⼿以外にも、弱い⽴場におかれている⼈に対して寄り添い、⾃分の⼒と特権を使うことができる
・アクティブバイスタンダーとして、⾒て⾒ぬふりする傍観者ではなく、何かしらの⾏動を起こすことができる
・上記の事項を通して、スポーツ現場を安⼼・安全なものにし、スポーツの価値を守り続けることができる

5.⽅法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使⽤

6.参加費:
・全3回リアルタイム参加:4,400円(税込)
・後日視聴用の動画共有(アーカイブ)希望者:5,500円(税込)※リアルタイム参加も可
※後日視聴は各回終了後1週間以内に視聴方法をご案内いたします。視聴期間はご案内後各回1か月間となります。
※団体より5名以上参加の場合は10%の団体割引あり
※お振り込み方法については、お申込された方に別途メールをお送りします。

7.お申し込み⽅法:
こちらのQRコードまたはURLからお申込みください。締め切りは2024年6⽉2⽇(日)18:00です。
https://forms.gle/yLKyahPyTnQBP5FX8

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット:
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

【学校募集】スポーツを通じてジェンダーや子どもの権利について学ぶ体験授業(無料)

2023年度より開始した「スポーツを通じてジェンダーや子どもの権利について学ぶ体験授業」。2023年度は13クラス353名の子どもたちに授業をお届けしました。2024年度も多くの学校様からのお申し込みお待ちしております!


子どもたちと一緒に「男らしさ」「女らしさ」といった性別に基づく社会の“当たり前”を見つめ直し、スポーツや運動を題材に「自分らしさ」とは何かを考える「ジェンダー」についての学びの授業です。性の多様性(SOGIE)・LGBTQ+や子どもの権利について紹介しながら、子どもたちと共に学びます。

【プログラム対象】小学校4~6年生 ※中学生は応相談

【プログラム内容】1クラスあたり90分

<お話の時間>(45分)
性の多様性についての正しい知識をクイズを交えながら紹介します。子どもの権利を紹介し、多様な性のあり方との関係についても考えます。


<実験の時間>(45分)
誰もが楽しめるルールをみんなで考えながら運動ゲームを行います。自分の気持ちや意見を表現したり、友達の話を聴いたり、自他共に尊重することを学びます。


【費用】無料
※授業実施にあたり学校さんにご負担いただく費用はありません。

【申込み方法】以下のWEBフォームよりお申込みください。

【報告】パートナー連携:S.C.P. Japan・おおくわこども食堂・TSUTSUJI株式会社が協働し、石川県にて「スポーツ×子ども食堂」イベントを開催!

スポーツを通じた共生社会づくりを推進する一般社団法人 S.C.P. Japanは、石川県金沢市の地元企業TSUTSUJI株式会社とパートナー契約を結び、石川県に元気を届ける活動を開始します。


PRTIMESリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000105291.html

一般社団法人 S.C.P. Japanと石川県の繋がり

これまでS.C.P. Japanでは、石川県金沢市おおくわを拠点に毎月子ども食堂を運営する「おおくわこども食堂」協力のもと、2021年から「スポーツ×子ども食堂」をテーマにコラボレーションイベントを実施してきました。おおくわこども食堂では「子ども食堂を単にご飯を食べる場所ではなく、食堂を利用する子どもやご家族が様々な繋がりや体験を得られる場所にしたい」という考えのもと、これまで「子ども食堂×〇〇」のイベントや活動を地域で定期的に行なってきました。S.C.P. Japanでもスポーツを通じて人と人とが繋がることを大切にし、開発と平和のためのスポーツの視点を取り入れ「スポーツ×〇〇」の活動を設立当初から行なってきており、さらに団体創設メンバーの1人である繁浪由希が金沢市出身であることから、コラボイベントが実現。この定期的な連携イベントを通して、繋がりが希薄化し、助けが必要な時に助けを求められないそんな社会やコミュニティを変えたいという共通の思いで継続してきました。そしてこの度、両者の抱く子どもたちや地域づくりに対する思いに共感した金沢市で足場業を営むTSUTSUJI株式会社が新たに仲間に加わり、第4回目のイベント開催が実現しました。


「モグモグサッカーフェスタ〜元気!勇気!幸せを届ける食堂〜」開催報告

今回これまで行なってきた「スポーツ×子ども食堂」イベントを「モグモグサッカーフェスタ」と新たに名付けて開催。会場は室内フットサルコート2面とキッチン・カフェスペースを兼ね備え、地域の様々な方が繋がる居場所となっているmark sports communityを前回に引き続き利用させていただきました。当日は、年齢や性別、障がいの有無などに関係なく51名の方々にご参加いただき、前半は一緒に運動を楽しむ活動を行いました。サッカーの試合では、「歩くサッカー」と「走るサッカー」の2コートを用意し、子どもたちや一緒に参加をしている保護者の方が自分のプレーしたい方法をその時の気持ちに合わせて選べるようにしたり、その場で一緒にルールを決めたりしながら取り組むことで、誰にとってもインクルーシブな環境づくりを目指しました。最初は緊張した様子だったお子さんや保護者の方も、一緒に身体を動かすことで次第に笑顔いっぱいで楽しむ姿がみられました。


運動後はおおくわこども食堂スタッフとTSUTSUJI株式会社の従業員の方々が準備してくださった食事をカフェスペースにていただき、団欒の時間を過ごしました。毎年ご参加いただいているご家族もおり、「このイベントの開催を毎回楽しみにしています!」と開催を喜ぶ声もいただきました。


イベントの最後には、TSUTSUJI株式会社繁浪大基代表取締役から参加の子どもたちに向けて「人と自分を比べたり、人に合わせたりする必要はない。これからも自分を信じて突き進んでください」という大切なメッセージを届けていただきました。

イベントの様子(動画)


TSUTSUJI株式会社 代表取締役 繁浪大基氏からのコメント


普段は建設業の足場工事を行なっています。僕自身、小さい頃からサッカーをしていて、今はコーチをしており、なにか会社としてサッカーを通じたイベントをしたいという思いから、今回のイベントをお手伝いさせていただきました。我々TSUTSUJIの理念である、『元気、勇気、幸せをつくる』をサブタイトルにしていただき、参加した子ども達に届ける思いでしたが、S.C.P. Japanさんの子ども達に対する素晴らしい関わりで、子ども達の笑顔といきいきとした表情を見ることができ、逆に元気付けてもらいました。今後もこのような機会がありましたら、ぜひご協力させていただきます。本日は誠にありがとうございました。それでは皆さん、今日も最高の一日に!

  • ご協力いただいた団体一覧

協賛:TSUTSUJI株式会社(https://www.tsutsuji-ishikawa.com/


協力:おおくわこども食堂


会場協力:mark sports community(https://markspo.com/

<パートナー連携に関するお問い合わせ>
メール:info@scpjapan.com
電話:090-9974-1012(担当:井上)

【メンバー募集】知的障がいのある女の子のための女子サッカーチーム設立のお知らせ。2024年4月から活動開始、新規メンバー募集中!

FIFA Foundation Community Programmeのサポートを受け、千葉県流山市、柏市周辺にて知的障がいのある女の子・女性のためのサッカーチーム活動を開始することとなりました。




PRTIMESリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000105291.html

以下の募集概要をご確認いただき、ぜひご関心のある方はお気軽にご参加ください。
初めて参加の方は事前の参加申込みをお願いいたします。(体験参加大歓迎)
※正式にチーム加入いただける場合は、所定の加入申込書をご提出いただきます。

<チーム・活動情報>

1.活動:週1回程度(土曜日、日曜日または祝日など)
随時体験参加受付中!お試し参加大歓迎!

【11月の予定】
・11月2日(土)13:00〜14:30(場所:SAL SPORTS PARK おおたかの森
・11月10日(日)13:00〜15:00(場所:印西市平賀小学校グラウンド)
・11月17日(日)13:00〜15:00(場所:ガンズフットサルコート松戸
・11月23日(土)13:00〜14:30(場所:SAL SPORTS PARK おおたかの森
【12月の予定】
・12月1日(日)9:30〜12:00(場所:かもめパーク)
・12月7日(土)13:00〜14:30(場所:SAL SPORTS PARK おおたかの森
・12月15日(日)13:00〜14:30(場所:ガンズフットサルコート松戸
・12月21日(土)インクルーシブフットボールフェスタ(場所:J-SOCIETY FOOTBALL PARK TAMA-TOKYO

※年間スケジュールは以下もご確認ください。



2.チームが大切にしていること:
・サッカーが好きという気持ち(モチベーション)
・選手もコーチもサッカーを楽しむこと(エンジョイ)
・仲間とのつながりを感じられること(チームワーク)
・自分を大事に思えること(エンパワーメント)
・他者を尊重し、違いを歓迎すること(リスペクト)

3.競技レベル:
初心者大歓迎!サッカーのルールや簡単な戦術を一緒に覚えながら、サッカーチームとして、他のチームと対戦できることを目指します。
※「レクリエーションレベルで楽しみたい」「グループ活動(かつどう)に慣れることから始めたい」「家族(親子)で参加したい」という方は、サッカーやスポーツを活用したレクリエーション活動(かつどう)「FindFunスポーツ教室」を月に1度開催しておりますので、こちらもあわせて是非ご検討ください。
→Find Funスポーツ教室:https://scpjapan.com/blog/archives/3434

4.本活動の参加対象:
以下すべてに当てはまる方
●12さい以上の知的障がいのある女性(*2)
●本人に参加意思がある
●簡単なルール(手を使ってはいけない、など)や説明が理解できる
ただし、上記に当てはまらない場合もお気軽にご相談ください!

*1)出生時に割り当てられた性別が女性の方、または出生時に割り当てられた性別に関係なく性自認が女性の方やそうかも?と思っている方

5.活動場所:千葉県流山市・柏市周辺のフットサル場・サッカー場・体育館など(予定)
※不定期で、県外での交流活動や交流試合が入ることがあります。

6.活動参加費:無料(交通費などは参加者の方でご負担いただきます。)

7.参加方法:以下のWEBフォームより参加申込みをお願いします。

※体験参加を経てチームに入団される場合は、所定の申込書をご提出いただきます。

<コーチ/スタッフ紹介>

① 井上 由惟子
・資格:JFA指導者ライセンスC級、JIFFインクルーシブフットボールコーチ
・サッカー歴:ジェフユナイテッド市原千葉レディースや年代別代表チームでプレー。2023年に開催された「知的障がい者サッカー女子日本代表UAEとの交流親善マッチ」にコーチとして参加。

② 繁浪 由希
・資格:JFA指導者ライセンスC級
・サッカー歴:常盤木学園やジェフユナイテッド市原千葉レディースでプレー。2023年に開催された「知的障がい者サッカー女子日本代表UAEとの交流親善マッチ」にコーチとして参加。

③橋本 紗英
・サッカー歴:順天堂大学女子サッカー部でプレー。2023年ニュージーランド留学中にスペシャルオリンピックスニュージーランドの行うサッカー活動にスタッフとして定期的に参加。

【スペシャルコーチ】
齊藤夕眞選手:JFA指導者ライセンスB級。現役のサッカー選手。現在はなでしこリーグ1部ヴィアマテラス宮崎にてプレー。JFA指導者ライセンスB級。
※シーズンオフの期間などにスペシャルコーチとして活動に参加します。

今回は選手だけでなく、活動に参加してくださるスタッフ・ボランティアも募集しておりますので、質問・ご不明点等ありましたら、お問い合わせ先にお気軽にご連絡ください。

■助成:FIFA Foundation Community Programme

■主催(運営) 一般社団法人 S.C.P. Japan:「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来をつくる」をビジョンに、スポーツを通じた共生社会の実現を目指し、2020年に設立。①運動プログラム、②研修・啓発活動(かつどう)、③交流プログラムを柱に、障がい、ジェンダー、LGBTQ+、セーフガーディング、国際協力などのテーマで多様な団体と連携しながらプロジェクトを実施しています。

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P. Japan
担当:橋本、井上
メール:info@scpjapan.com
電話:090-9974-1012
WEBサイト:https://scpjapan.com/

【告知】令和6年度ハッピースポーツ教室開催のお知らせ

2021年から千葉県・柏市で開始した「ハッピーサッカー教室」が今年度も「ハッピースポーツ教室」として開催することが決定いたしました!

■イベント名:ハッピースポーツ教室

■趣旨:障害の有無、性別、経済レベル、人種等に関係なく誰でも参加できる運動遊び(サッカーなど)を行いながら「リスペクト」「チームワーク」「チャレンジ」の3つのキーワードを学んでいく。そして、誰もがハッピーにプレーするためにはどうしたらよいのか考える機会となることで、自他ともに尊重する心と他者と共に生きる力を育む。

■日程(予定):全10回(日曜日開催) 10時45分〜12時(10時30分受付開始)

2024年5/5(日)、6/23(日)、7/28(日)、8/18(日)、9/29(日)、10/27(日)、11/24(日)
2025年1/19(日)、2/16(日)、3/16(日)
※全日参加/お試し参加お選びいただけます

■会場:リアクション柏(千葉県柏市千代田2-11-7カワチ薬品柏中央店2階 ※柏駅より徒歩12分)

■参加対象:4さい以上の未就学児・小学生(対象年齢以外の方でも相談可)
※女の子、経済的にスポーツ活動等に参加が難しいと考えている方、障がいがあることを気にされている方、運動が苦手な方など気にせずOK!だれでも大大大歓迎です!親子での参加も可能です!

■募集人数: 20名ほど

■参加費:   無料

■応募方法:
① オンライン申込みによる応募(本フォーム)

② 本フォームでのお申込みが難しい方は、お問合せ事項に記載の「連絡先」へご連絡ください。

■主催:一般社団法人 S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。
■協力団体(会場提供):リアクション柏(https://www.reaction-kashiwa.com/
■助成団体:子どもゆめ基金

※お申し込みは先着順となります。お早めにお申し込みください。

■お問い合わせ
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・吉田)
TEL:080−3559−8485  
MAIL:play@scpjapan.com
WEB:https://scpjapan.com/