【報告】第四回BreakTalks「テーマ:精神障害」(ゲスト藤井あすかさん)を開催しました。(2022.1.28)

1月28日(金)、第四回目となるBreakTalksを開催しました。今回のテーマは「精神障がい」。S.C.P. Japanのメールマガジンのリード文を担当し、現在、双極性障害(躁うつ病)をもつ、精神障害3級の藤井あすかさんをゲストにお招きしました。

前半は、藤井さんからパーソナルストーリーを伺いました。いつ頃から鬱(うつ)病を発症し、これまでどのように病気と向き合ってきたのか、双極性障害とはどういったものなのか、どうして障がい者手帳を取得したのか、についてお話をしていただきました。後半は藤井さんに、参加者の皆さんからの様々な質問にお答えいただきました。

藤井さんのパーソナルストーリー

藤井あすかさんは小学校3年生から地元の少年団でサッカーを楽しんでいましたが、純粋にサッカーを楽しめなくなってしまったそうです。真面目と人から言われる性格で、高校2年生の1月頃に、鬱病を発症してしまいました。同時期に、サッカー選手としてより、サッカーを指導することにやりがいを感じ、大学に進学してコーチングについて学び、卒業後も指導を続けてきましたが、現在では自身の心の状況にあった働き方を現在は模索しています。

私と精神障害

高校2年生の頃、朝起きれなかったり、起きても身体がダルかったりと、成績も下がりがちで部活もうまくいかなくなってしまったようです。年明けの1月、部活の朝練に参加するために登校すると身体が熱っぽくて保健室で横になりました。すると涙が止まらなくなってしまいました。そして、それ以降登校できなくなってしまい医療機関で鬱病の診断を受けます。

高校3年生の中頃には少しずつ登校できる日もありましたが、高校は中退し卒業認定試験を受験して高校卒業程度の資格を得ます。大学に進学し、サッカーの指導者を目指しました。しかし、大学時代や社会人になってからも、何度か鬱状態になり、仕事を休みと復帰を繰り返していました。その後反復性鬱病性障害と診断が変わり、1度入院も経験しました。その中で2017年に精神障害者手帳3級の手続きを行いました。

2019年にまた体調を崩し、職を離れます。1週間の検査入院をして「双極性障害」と再度診断が変わりました。双極性障害は躁と鬱を繰り返し、躁の状態になると饒舌になりオーバーワークになります。そしてそのあと必ず鬱に襲われます。年に1度ずつそれぞれの状態が交互にきます。今は投薬により、躁と鬱の山と谷を小さくすることができているようです。

今、そしてこれから

現在は働くことへの自信をなくしていると正直な気持ちを素直に話してくれました。その中で「ありのままの自分」を知って、どうしたら「自分らしく」を楽しめるのかを模索しているそうです。そのためにはサポートの重要性も痛感していると言います。家族はもちろん、病院や信頼できるカウンセラーとの関係がとても大切です。

また社会制度を活用することも大切にしているそうです。行政の福祉サービスを受けることで、様々な専門家を頼ることができ、全てを自分で抱えなくて済みます。そういったサービスを受けたいからこそ精神障害者手帳を持つことに決めたそうです。また、リワークや就労移行支援事業所、就労デイケアなども活用しているようです。仕事じゃなくても構わないので、やりがいを見つけて、成長することを諦めずにいたいと話してくれました。

「ただの病気だから」の一言に救われた経験

後半は藤井さんと高校時代からの旧友である、S.C.P.Japanの野口のファシリテーションのもと、参加者からの多様な質問に藤井さんに答えていただきました。「子どもに鬱病を伝える時にどのように説明したらいいと思いますか?」という参加者からの質問に、藤井さん自身が初めて鬱病を発症した時に、両親に言われた「病気だから、きちんと治療をすればちゃんと良くなるよ」という言葉に救われたという経験を共有していただきました。

イベント終了後、「これまで身近に双極性障がいについて話を聞く機会がなく、このような機会がありがたい」と多くの参加した方からコメントをいただき、当事者として自身の経験を共有してくださった藤井さんの勇気に感謝の意が示されました。

S.C.P. Japanは、BreakTalksを通して今後も多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作りたいと考えています。

多様な17人の方々にご参加いただき、参加者及び関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

最後に本企画を実施するにあたり、参加を快くお引き受けいただきました藤井さん、そして運営面で動いてくださったボランティアスタッフ、手話通訳の皆様、ありがとうございました。

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