【告知】「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」が、1年間の開発期間を経て、今年夏からスタート!組織でセーフガーディングを始めるための具体的な施策を学びます。

日本版DBSなどの導入をはじめ、日本では子どもを守るセーフガーディングが注目され、スポーツ現場でも非常に重要な取り組みとなっています。組織で取り組むことで、安心・安全なスポーツの場をつくりましょう。


⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、2020年の設立当初よりセーフガーディングの取り組みに力を入れ、あらゆるスポーツ現場で一人ひとりの人権が守られるよう、啓発活動や研修実施などを実施してきました。また、2022〜2023年の2年間はスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受けて、専門家の皆さまにご協力いただきながら、スポーツ組織向けのセーフガーディング研修(基礎編・応用編)のカリキュラム開発を行ってきました。この度、開発後初となるセーフガーディング応用研修の実施することとなりましたのでお知らせいたします。

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」では、実際にセーフガーディングの取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指します。また、万が一、安心・安全を脅かす事案が起こった際、どのように対応するのかを検討することで「もしも」に備えることができます。

スポーツにおけるセーフガーディング応用研修の概要


■研修名:「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」

■日時:
セッション①:8月19日(月)19:00〜21:00
セッション②:8月26日(月)19:00〜21:00
セッション③:9月2日(月)19:00〜21:00

■会場:オンライン(Zoomを使用)
※お申込みいただいた方に当日のZoom URLをお送りします。

■内容:
<セッション①>
1. 組織が行うべき具体的な施策
2. あなたの組織にとってセーフガーディングとは?
3. 適用範囲
4. リスク分析
5. 4つの具体的アクション(周知・予防・対応・報告)
6. セーフガーディングポリシーテンプレート

<セッション②>
1.セーフガーディングを実効性あるものにするために
 ・セーフガーディングの取り組みを推進する人,体制
 ・組織が持っておきたい(確認したい)価値観
 ・担当者が孤立しない・担当者を孤立させない
2. セーフガーディング行動規範

<セッション③>
1. 相談・報告を受け止める
2. 相談・報告に対応する
3. 組織ではじめる・すすめる
4. 振り返り
※内容は一部変更となることがあります。

■講師:井上由惟子(S.C.P. Japan)


元女子サッカー選手。引退後はJICA協力隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は日本サッカー協会や日本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波大学大学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修士課程を修了。2020年一般社団法人S.C.P.Japanの設立に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓口の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

■参加対象(全てに当てはまる方):
・スポーツ組織(団体やクラブ)に所属している方
・組織でセーフガーディングを実践する意欲がある方
・SCPJapanが実施している「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」を受講済みの方
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)で事前受講が必要です

■推奨条件:
スポーツ組織(団体・クラブ)から複数人で参加されることをおすすめします

■定員:25名
※定員に達し次第申込受付を終了いたします。

■参加費:全3回 5,500円(税込)
※団体より5名以上参加の場合は、団体割引(10%)あり。お申し込み種別で「団体申し込み」を選択してください。
※学生割引(10%)あり
※支払い方法は、指定の口座に銀行振込みとなります。

■申し込み方法:
以下の2つのWEB申し込みフォームのどちらかよりお申込みください。
【申し込み締め切り】2024年8月15日(木)18:00まで
基礎研修受講済みの方の申し込みフォーム:


基礎研修未受講の方の申し込みフォーム:
※基礎研修をこれまで受けたことがない方は、別途アーカイブ動画(税込5,500円)の事前受講が必要です。


■主催:一般社団法人S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。

<確認事項>
・原則全ての回にご参加をお願いいたします。当日体調不良等、やむを得ず参加ができなかった参加者の方には後日録画映像の共有などを検討いたします。
・研修中はブレイクアウトルーム機能を用いたグループワークなどがあります。可能な限りそちらに参加できる状態で当日ご参加いただけますと幸いです。
・定員になり次第申込受付を終了いたします。
・お申し込みいただいた皆さまに、参加費のお支払い情報をご連絡させていただきます。お支払いが確認でき次第ZoomのURLをお知らせさせていただきます。

応用研修の監修者よりコメント

「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」の内容作成にあたり、認定NPO法人 CAPセンター・JAPAN様に開発協力いただき、杉山翔一氏(弁護士、ジャパンセーフスポーツプロジェクト代表)、森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)にご監修いただきました。この場をお借りして、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

今回、新たに「スポーツにおけるセーフガーディング応用研修」にご監修いただいた森克己教授のコメントをご紹介します。

監修:森克己教授(鹿屋体育大学、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人)

“スポーツにおけるセーフガーディングの問題は、近年、IOCを中心に国際的に推進されている課題となっています。この応用研修を受講する皆様におかれましては、研修で身に付けた知識を基に、日本のスポーツ界におけるセーフガーディングのパイオニアとして、セーフガーディングの普及・啓発・実践に取り組んでいただきたいと思います。”
https://athlete-sg.org/

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット:
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

<お問い合わせ>
一般社団法人 S.C.P.Japan
メール:info@scpjapan.com
HP:https://scpjapan.com/

【告知】夏休み自由研究ワークショップ「知って、使おう子どもの権利!自分らしくカラフルに生きることはわたしの権利」実施

今年の夏の自由研究はこれで決まり!「子どもの権利」や「ジェンダー」についてすごろくを交えて学び、新聞制作を行う夏休み自由研究ワークショップを実施いたします。


■内容:ジェンダー/性の多様性と子どもの権利について学ぶワークショップです。
①お話の時間(ジェンダー/性の多様性、子どもの権利について)
②「子どもの権利すごろく」で遊んでみよう!
③自由研究「新聞」作成(学んだことを新聞にまとめてみよう!)

■日時:2024年8月19日(月)10:30〜12:00(10:15受付開始)

■会場:コワーキングスペースKOIL(柏の葉キャンパス駅徒歩2分)
住所:千葉県柏市若柴178番地4柏の葉キャンパス148街区2ショップ&オフィス棟6F)
※お申し込みいただいたメールアドレスに後日詳細MAPをご連絡いたします。

■参加対象:小学校3年生〜6年生(※対象学年以外のお子様のご参加を希望される方はご相談ください!)

■参加費:無料

■申込方法:
①以下のウェブフォームよりお申し込みください。
②お問い合わせ先の「連絡先」へご連絡ください。
※お申し込み受付は先着順となります。お早めにお申し込みください。


■お問い合わせ先:
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:井上)
TEL:090−9974−1012  
MAIL:info@scpjapan.com

【告知】「子どもの権利」が守られるスポーツ界を目指して、セーフガーディングを学ぼう!S.C.P. Japanが6月にスポーツにおけるセーフガーディング基礎研修をオンライン開催。修了後は応用研修への参加が可能に。

日々のスポーツ現場で、子どもの権利を守りながら活動するためのセーフガーディングの基礎知識を一緒に学びましょう。応用研修は8月に開催予定。

⼀般社団法⼈S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、2020年の設立当初よりセーフガーディングの取り組みに力を入れ、あらゆるスポーツ現場で一人ひとりの人権が守られるよう、啓発活動や研修実施などを実施してきました。また、2022〜2023年の2年間はスミセイコミュニテイスポーツ推進助成を受けて、専門家の皆さまにご協力いただきながら、スポーツ組織向けのセーフガーディング研修(基礎編・応用編)のカリキュラム開発を行ってきました。この度、開発後初となるセーフガーディング応用研修の実施(2024年8月予定)に先立ち、6月に基礎研修を開催することとなりましたのでお知らせいたします。

応用研修への参加には基礎研修の修了が必須となりますので、ぜひご関心のある方は基礎研修へお申し込みをいただけますと幸いです。

カリキュラム開発と内容について

「スポーツにおけるセーフガーディング研修(基礎編・応用編)」のカリキュラムは、認定NPO法⼈ CAPセンター・JAPAN様にご協⼒いただき、弁護⼠でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉⼭翔⼀⽒監修のもと、開発を進めてきました。さらに、応用編の開発では、上記の専門家の方々に加えて、イギリスにおけるセーフガーディングに精通する、鹿屋体育大学の教授であり、アスリート・セーフガーディング研究所設立発起人の森克己教授にも監修をお願いし、今年3月にようやくカリキュラムが完成しました。多くの専門家の皆さまにご協力いただいたお陰で、2024年度は基礎編と応用編の2本立てで研修をお届けできることとなりました。

今回6月に実施する基礎編は、セーフガーディングの取り組みのゴール(日々の活動でセーフガーディングが実践されている状態)を目指すために、なぜそもそもセーフガーディングは必要なのか?について様々な角度から考えます。そして、参加者の皆さまがその必要性を納得感を持って理解した上で、セーフガーディングを推進する実践者としてご活躍いただけるよう、土台や軸を再確認していく研修となります。そして、8月に実施する応用編では実際に取り組みを始めるためには何をしたら良いのか、自団体で文書や体制を整える際の方法や留意点・必要なツールを手にし、適切にそれらを運用できることを目指します。また、実際に安心・安全を脅かす事案が起こった際にどのように対応するのかについても考え「もしも」に備えます。
*応用研修に参加するためには、基礎研修への参加・修了をお願いしております。(2023年にS.C.P. Japanが開催したスポーツにおけるセーフガーディング基礎研修を受講された方は、応用編からのご参加が可能です)。

ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。

スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修の概要

 

1.⽇程:
セッション1:6月10日(月)19:00〜20:30
セッション2:6月17日(月)19:00〜20:30
セッション3:6月24日(月)19:00〜20:30

2.内容:
①セッション1
・セーフガーディングとは(背景・定義)
・安⼼・安全を脅かすこと・⾏為
・スポーツの現場で安⼼・安全が脅かされている例
・あらゆる形態の暴⼒や抑圧が容認・黙認・温存されてしまうスポーツ界の特徴

②セッション2
・⼈権とは/⼦どもの権利とは何か
・⼦どもに対するマルトリートメント(不適切な関わり)の⾒えにくさ
・⼦ども(選⼿)とおとな(指導者)の⼼理状態
・安⼼・安全を脅かす⾏為(⼈権侵害)をなかったことにしないために
・相談をされた時にあなたにできること

③セッション3
・セーフガーディングと⼒の不均衡
・セーフガーディングでやるべきこと
各セッションの最後には、質疑応答の時間を設けています。

3.講師:

井上由惟⼦(S.C.P. Japan)
元⼥⼦サッカー選⼿。引退後はJICA協⼒隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は⽇本サッカー協会や⽇本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波⼤学⼤学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修⼠課程を修了。2020年⼀般社団法⼈S.C.P. Japanの設⽴に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓⼝の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

4.参加対象:
セーフガーディングに関⼼のある⽅、組織でセーフガーディングの担当を任されている⽅・またはこれから任される可能性がある⽅、スポーツ現場で⼦どもと関わる活動をされている⽅・保護者、安⼼・安全なスポーツの環境づくりに関⼼のある⽅、安⼼・安全な指導のあり⽅を学びたい⽅ など

※本研修を通じて参加者の皆さまと⼀緒に⽬指したい姿
・⼦どもの権利を守りながら、⼦ども・選⼿の⼒を最⼤限発揮させることのできる、またはそのために努⼒することができる
・⼦ども・選⼿以外にも、弱い⽴場におかれている⼈に対して寄り添い、⾃分の⼒と特権を使うことができる
・アクティブバイスタンダーとして、⾒て⾒ぬふりする傍観者ではなく、何かしらの⾏動を起こすことができる
・上記の事項を通して、スポーツ現場を安⼼・安全なものにし、スポーツの価値を守り続けることができる

5.⽅法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使⽤

6.参加費:
・全3回リアルタイム参加:4,400円(税込)
・後日視聴用の動画共有(アーカイブ)希望者:5,500円(税込)※リアルタイム参加も可
※後日視聴は各回終了後1週間以内に視聴方法をご案内いたします。視聴期間はご案内後各回1か月間となります。
※団体より5名以上参加の場合は10%の団体割引あり
※お振り込み方法については、お申込された方に別途メールをお送りします。

7.お申し込み⽅法:
こちらのQRコードまたはURLからお申込みください。締め切りは2024年6⽉2⽇(日)18:00です。
https://forms.gle/yLKyahPyTnQBP5FX8

S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■みんなで守ろう!子どもの権利「コーチからの約束」リーフレット:
https://scpjapan.com/blog/archives/3248

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡⼭アカデミー様
・株式会社明⽇葉様
・桃⼭学院教育⼤学様
・ガンバ⼤阪アカデミー様 など

【告知】「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」全三回を開催。安心・安全なスポーツ現場をつくるためのセーフガーディングの基礎を学びます。

スポーツ現場で子どもの権利を守るための正しい知識と適切な関わり方を学ぶことで、すべての子どもたちが生き生きと参加できるスポーツの場を共に作りましょう。

一般社団法人S.C.P. Japan(以下「S.C.P. Japan」と表記)は、スミセイコミュニティスポーツ推進助成を受け、2022年度と2023年度の2年間、スポーツにおける⼦どもの権利と⼈権を守るセーフガーディングの事業を実施しています。この度、NPO法人 CAPセンター・JAPAN様にご協力いただき、弁護士でジャパンセーフスポーツプロジェクトの代表を務める杉山翔一氏の監修のもと「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」のカリキュラムを開発し、本カリキュラムを活用した研修会(全三回、各セッション90分)を開催することになりました。

これまでS.C.P. Japanでは、海外の専⾨家を招いたセーフガーディングワークショップの開催や、S.C.P. Japanのスタッフが講師となり、スポーツ団体の皆さまにセーフガーディング研修を実施してきました。2023年2月には、私たちが実施する草の根スポーツ現場の取り組みを、日本スポーツ仲裁機構主催の「第19回スポーツ仲裁シンポジウム」でご紹介させていただきました。また、国内外の団体と連携し、セーフガーディングの大切さを啓発するキャンペーンに参加をするなど、情報発信にも努めてきました。

そして、こうした活動を通じて、スポーツに関わるより多くの方々と、安心・安全なスポーツ現場を一緒に作っていけたらと思い、この度、草の根団体としては日本で唯一、スポーツ現場に特化した「セーフガーディング基礎研修」を実施することになりました。基礎研修で使用するカリキュラムは、専門家の皆さまにご協力いただき、「子どもの権利」を中心に据え、日本の文化や規範に考慮したカリキュラムとして開発されました。この度、できあがったカリキュラムを研修の場でようやく皆さまにお届けできることを⼤変嬉しく思います。

今回開催する研修では、様々なレベルのスポーツ組織で働く方々や、子どものスポーツ現場に関わるあらゆるおとなや保護者の方々に、スポーツ組織として安心・安全を含む「子どもの権利」をどのように守ることができるのか(セーフガーディング)について学んでいただきます。研修は、講義だけでなく、アクティビティやグループワークも行いながら、参加者の皆さまにより主体的に学んでいただけるような内容となっています。ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。

スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修の概要



1.日程:
セッション1:8月7日(月)19:30〜21:00
セッション2:8月21日(月)19:30〜21:00
セッション3:9月4日(月)19:30〜21:00

2.内容:
①セッション1
・セーフガーディングとは(背景・定義)
・安心・安全を脅かすこと・行為
・スポーツの現場で安心・安全が脅かされている例
・あらゆる形態の暴力や抑圧が容認・黙認・温存されてしまうスポーツ界の特徴

②セッション2
・人権とは/子どもの権利とは何か
・子どもに対するマルトリートメント(不適切な関わり)の見えにくさ
・子ども(選手)とおとな(指導者)の心理状態
・安心・安全を脅かす行為(人権侵害)をなかったことにしないために
・相談をされた時にあなたにできること

③セッション3
・セーフガーディングと力の不均衡
・セーフガーディングでやるべきこと

各セッションの最後には、質疑応答の時間を設けています。

3.講師:
井上由惟子(S.C.P. Japan)
元女子サッカー選手。引退後はJICA協力隊の体育隊員として2年間ブータンで過ごし、帰国後は日本サッカー協会や日本障がい者サッカー連盟などで勤務し、筑波大学大学院「スポーツ国際開発学共同専攻」の修士課程を修了。2020年一般社団法人S.C.P. Japanの設立に関わり、団体内のセーフガーディングポリシーの策定や相談窓口の設置などを担当。スポーツ関連団体向けのセーフガーディング研修の講師も務める。

4.参加対象:
セーフガーディングに関心のある方、組織でセーフガーディングオフィサーを任されている方・またはこれから任される可能性がある方、スポーツ現場で子どもの周りで活動されている方・保護者、安心・安全なスポーツの環境づくりに関心のある方、安心・安全な指導のあり方を学びたい方 など
※原則全ての回に参加できる方
※定員:25名(定員に達し次第申込受付を終了いたします。)

★本研修を通じて参加者の皆さまと一緒に目指したい姿
・子どもの権利を守りながら、子ども・選手の力を最大限発揮させることのできる、またはそのために努力することができる
・子ども・選手以外にも、弱い立場におかれている人に対して、アライとして自分の力と特権を使うことができる
・アクティブバイスタンダーとして、見て見ぬふりする傍観者ではなく、何かしらの行動を起こすことができる
・上記の事項を通して、スポーツ現場を安心・安全なものにし、スポーツの価値を守り続けることができる

5.方法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使用

6.参加費:4,400円(税込)
※団体より5名以上参加の場合は10%の団体割引あり

7.お申し込み方法:
こちらのURLからお申込みください。
https://forms.gle/XjG1qWFd7QGyxAmK8
締め切りは2023年7月31日(月)18:00です。


<その他確認事項>
・原則全ての回にご参加をお願いいたします。当日体調不良等、やむを得ず参加ができなかった参加者の方には後日録画映像の共有などを検討いたします。
・研修中はブレイクアウトルーム機能を用いたグループワークなどがあります。可能な限りそちらに参加できる状態で当日ご参加いただけますと幸いです。
・定員になり次第申込受付を終了いたします。
・お申し込みいただいた皆さまに、参加費のお支払い情報をご連絡させていただきます。お支払いが確認でき次第ZoomのURLをお知らせさせていただきます。

※本事業は、スミセイコミュニティスポーツ推進助成を受け実施しています。

研修開発協力団体、監修者よりコメント

「スポーツにおけるセーフガーディング基礎研修」の内容作成にあたり、NPO法人 CAPセンター・JAPAN様のご協力と、弁護士でありジャパンセーフスポーツプロジェクト代表の杉山翔一氏のご監修をいただきました。

協力:NPO法人 CAPセンター・JAPAN
スポーツの現場で子どもと関わりながら、「なんとかしたい・・・」「何ができるだろう・・・」と考えている方にお勧めです。団体から複数名の参加もお勧めしたい!子どもの権利が “当たり前” に守られることで、子どもがスポーツを楽しみ、自分の力を発揮できる安心・安全な環境が実現できます!すべてのスポーツ関係者の皆さんが、セーフガーディングの考え方を学び、共通認識にして、それぞれの現場で活用していってくださることを期待しています。
https://cap-j.net/


監修:杉山 翔一氏(弁護士、ジャパンセーフスポーツプロジェクト代表)
あらゆる形態の虐待や差別のないスポーツ環境(セーフスポーツ)を実現するためには、スポーツに携わるすべての人がセーフガーディングの考え方を身につけることが必要です。この研修が一人でも多くの人に届けられ、セーフスポーツを実現するための仲間の輪が広がっていくことを願っています。
https://safesportproject.mystrikingly.com/


S.C.P. Japanのセーフガーディングの取り組み

■S.C.P. Japanのセーフガーディングポリシー
https://scpjapan.com/aboutus/safegurdingpolicy

■S.C.P. Japanがセーフガーディング研修を実施させていただいた団体一覧:
・ジェフユナイテッド市原・千葉アカデミー様
・ファジアーノ岡山アカデミー様
・株式会社明日葉様
・桃山学院教育大学様
・ガンバ大阪アカデミー様

■本件に関するお問合せ先
一般社団法人 S.C.P. Japan 井上・橋本
電話:090-9974-1012 メールアドレス:pr@scpjapan.com

【告知】令和5年度「ハッピースポーツ教室」開催のお知らせ

2021年から千葉県・柏市で開始した「ハッピーサッカー教室」が今年度も「ハッピースポーツ教室」として開催することが決定いたしました!

■イベント名:ハッピースポーツ教室

■趣旨:障害の有無、性別、経済レベル、人種等に関係なく誰でも参加できる運動遊び(サッカーなど)を行いながら「リスペクト」「チームワーク」「チャレンジ」の3つのキーワードを学んでいく。そして、誰もがハッピーにプレーするためにはどうしたらよいのか考える機会となることで、自他ともに尊重する心と他者と共に生きる力を育む。

■日程(予定):全10回(日曜日開催) 10時30分〜12時(10時受付開始)

2023年5/21(日)、6/11(日)、7/23(日)、8/27(日)、9/24(日)、10/29(日)、11/26(日)
2024年1/21(日
)、2/25(日)、3/17(日)
※全日参加/お試し参加お選びいただけます

■会場:リアクション柏(千葉県柏市千代田2-11-7カワチ薬品柏中央店2階 ※柏駅より徒歩12分)

■参加対象:4さい以上の未就学児・小学生(対象年齢以外の方でも相談可)
※女の子、経済的にスポーツ活動等に参加が難しいと考えている方、障がいがあることを気にされている方、運動が苦手な方など気にせずOK!だれでも大大大歓迎です!

■募集人数: 20名ほど

■参加費:   無料

■応募方法:
① オンライン申込みによる応募(本フォーム)


② 本フォームでのお申込みが難しい方は、お問合せ事項に記載の「連絡先」へご連絡ください。

■主催:一般社団法人 S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。
■協力団体(会場提供):リアクション柏(https://www.reaction-kashiwa.com/
■助成団体:子どもゆめ基金

※お申し込みは先着順となります。お早めにお申し込みください。

■お問い合わせ
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・吉田)
TEL:080−3559−8485  
MAIL:play@scpjapan.com
WEB:https://scpjapan.com/

【報告】第四回BreakTalks「テーマ:精神障害」(ゲスト藤井あすかさん)を開催しました。(2022.1.28)

1月28日(金)、第四回目となるBreakTalksを開催しました。今回のテーマは「精神障がい」。S.C.P. Japanのメールマガジンのリード文を担当し、現在、双極性障害(躁うつ病)をもつ、精神障害3級の藤井あすかさんをゲストにお招きしました。

前半は、藤井さんからパーソナルストーリーを伺いました。いつ頃から鬱(うつ)病を発症し、これまでどのように病気と向き合ってきたのか、双極性障害とはどういったものなのか、どうして障がい者手帳を取得したのか、についてお話をしていただきました。後半は藤井さんに、参加者の皆さんからの様々な質問にお答えいただきました。

藤井さんのパーソナルストーリー

藤井あすかさんは小学校3年生から地元の少年団でサッカーを楽しんでいましたが、純粋にサッカーを楽しめなくなってしまったそうです。真面目と人から言われる性格で、高校2年生の1月頃に、鬱病を発症してしまいました。同時期に、サッカー選手としてより、サッカーを指導することにやりがいを感じ、大学に進学してコーチングについて学び、卒業後も指導を続けてきましたが、現在では自身の心の状況にあった働き方を現在は模索しています。

私と精神障害

高校2年生の頃、朝起きれなかったり、起きても身体がダルかったりと、成績も下がりがちで部活もうまくいかなくなってしまったようです。年明けの1月、部活の朝練に参加するために登校すると身体が熱っぽくて保健室で横になりました。すると涙が止まらなくなってしまいました。そして、それ以降登校できなくなってしまい医療機関で鬱病の診断を受けます。

高校3年生の中頃には少しずつ登校できる日もありましたが、高校は中退し卒業認定試験を受験して高校卒業程度の資格を得ます。大学に進学し、サッカーの指導者を目指しました。しかし、大学時代や社会人になってからも、何度か鬱状態になり、仕事を休みと復帰を繰り返していました。その後反復性鬱病性障害と診断が変わり、1度入院も経験しました。その中で2017年に精神障害者手帳3級の手続きを行いました。

2019年にまた体調を崩し、職を離れます。1週間の検査入院をして「双極性障害」と再度診断が変わりました。双極性障害は躁と鬱を繰り返し、躁の状態になると饒舌になりオーバーワークになります。そしてそのあと必ず鬱に襲われます。年に1度ずつそれぞれの状態が交互にきます。今は投薬により、躁と鬱の山と谷を小さくすることができているようです。

今、そしてこれから

現在は働くことへの自信をなくしていると正直な気持ちを素直に話してくれました。その中で「ありのままの自分」を知って、どうしたら「自分らしく」を楽しめるのかを模索しているそうです。そのためにはサポートの重要性も痛感していると言います。家族はもちろん、病院や信頼できるカウンセラーとの関係がとても大切です。

また社会制度を活用することも大切にしているそうです。行政の福祉サービスを受けることで、様々な専門家を頼ることができ、全てを自分で抱えなくて済みます。そういったサービスを受けたいからこそ精神障害者手帳を持つことに決めたそうです。また、リワークや就労移行支援事業所、就労デイケアなども活用しているようです。仕事じゃなくても構わないので、やりがいを見つけて、成長することを諦めずにいたいと話してくれました。

「ただの病気だから」の一言に救われた経験

後半は藤井さんと高校時代からの旧友である、S.C.P.Japanの野口のファシリテーションのもと、参加者からの多様な質問に藤井さんに答えていただきました。「子どもに鬱病を伝える時にどのように説明したらいいと思いますか?」という参加者からの質問に、藤井さん自身が初めて鬱病を発症した時に、両親に言われた「病気だから、きちんと治療をすればちゃんと良くなるよ」という言葉に救われたという経験を共有していただきました。

イベント終了後、「これまで身近に双極性障がいについて話を聞く機会がなく、このような機会がありがたい」と多くの参加した方からコメントをいただき、当事者として自身の経験を共有してくださった藤井さんの勇気に感謝の意が示されました。

S.C.P. Japanは、BreakTalksを通して今後も多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作りたいと考えています。

多様な17人の方々にご参加いただき、参加者及び関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

最後に本企画を実施するにあたり、参加を快くお引き受けいただきました藤井さん、そして運営面で動いてくださったボランティアスタッフ、手話通訳の皆様、ありがとうございました。

【告知】スマイルサッカー教室開催のお知らせ

■イベント名:スマイルサッカー教室

■趣旨:障害の有無、性別、経済レベル、人種等に関係なく誰でも参加できる運動遊び(サッカーなど)を行いながら「リスペクト」「チームワーク」「チャレンジ」の3つのキーワードを学んでいく。そして、誰もがハッピーにプレーするためにはどうしたらよいのか考える機会となることで、自他ともに尊重する心と他者と共に生きる力を育む。

■日程(予定):全5回(日曜日開催) 10時30分〜11時30分
2021年12/5(日)→終了
2022年1/30(日)→オンライン開催&終了
2/27(日) →終了
3/13(日) →終了
3/27(日) →終了

■会場:リアクション柏(千葉県柏市千代田2-11-7カワチ薬品柏中央店2階 ※柏駅より徒歩12分)

■参加対象:4さい以上の未就学児・小学生(対象年齢以外の方でも相談可)
※女の子、経済的にスポーツ活動等に参加が難しいと考えている方、障がいがあることを気にされている方、運動が苦手な方など気にせずOK!だれでも大大大歓迎です!

■募集人数: 20名ほど

■参加費: 無料

■応募方法:
① オンライン申込みによる応募(以下のボタンより申込みフォームへ飛べます)

② 本フォームでのお申込みが難しい方は、以下の「連絡先」へご連絡ください。
連絡先:一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・井上)
TEL:080−3559−8485
MAIL:info@scpjapan.com

■プログラムの様子

■主催:一般社団法人 S.C.P. Japan(https://scpjapan.com/
「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンの下、スポーツを通じた教育・研修・人材育成・国際協力事業等を行い共生社会を推進する活動をしています。
■協力団体(会場提供):リアクション柏(https://www.reaction-kashiwa.com/
■支援団体:日本財団HEROs

<新型コロナウイルス感染症対策>
① 参加者及び引率者は主催者が指定する健康チェックシートを提出していただきます。
② 当日、以下の事項に該当する場合は、自主的に参加を見合わせていただきます。
 ・体調がよくない場合(例:発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合)
 ・同居家族や身近な人に感染が疑われる方がいる場合
 ・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航、又は当該在住者との濃厚接触がある場合
③ 当日来場される方は必ずマスク又はフェイスシールド等を着用していただきます。(活動中を除く)。
④ 当日会場で体調が悪い場合は、帰宅をお願いする場合がございます。
⑤ ご参加いただく上で主催者が示す注意事項を遵守していただきます。

※お申し込みは先着順となります。お早めにお申し込みください。

■お問い合わせ
一般社団法人 S.C.P. Japan(担当:繁浪・井上)
TEL:080−3559−8485
MAIL:info@scpjapan.com
WEB:https://scpjapan.com

【報告】第三回BreakTalks「テーマ:インクルーシブな場づくり」(ゲスト日比秀則さん)を開催しました。(2021.10.26)

10月26日(火)、S.C.P.Japanでは第三回となるBreak Talksを実施しました。「インクルーシブな場づくり」というをテーマに、任意団体「ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンス」で活動され、聴覚障がいをもつ当事者でもある日比秀則さんをゲストにお招きし、聴覚障がいやデフサッカー、ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスの活動についてお話していただきました。さらには日比さんのお話をキッカケに、「インクルーシブって何だろう?」「インクルーシブな場づくりの工夫」などについても参加者の積極的な発言から意見交換する機会となりました。

まず、今回のゲストである日比さんが聴覚障がいをおもちだからというだけでなく、参加者のリアクションがないとスピーカーはちょっと寂しいねということで、「聞きながら頷くなどのリアクションを取ってみましょう。」や、簡単な手話の共有、そしてUDトークというシステムを活用してZoomに字幕表示をしながら進めることが主催者から説明されました。もちろん、今までのBreak Talksと同様に、手話ボランティアの方々による手話通訳も行われました。

聴覚障がいについて

前半のゲストトークでは、日比さんがご自身の聴覚障がいについて、「聴こえない」「聴こえにくい」とはどういうことなのか?ということを、言葉だけでなくイラストなども交えて紹介してくださりました。

聴覚障がい者とは、耳の聞こえない方、聞こえにくい方のことです。日比さんご自身は、「先天性感音性難聴 105dB(デシベル)」という症状になるそうです。日比さんの「聴こえにくい」という感覚の説明は、下記のようなイラストも交えながら行われました。日頃「聴こえている」なかで生活しコミュニケーションしている参加者にとって、すぐにすべてを理解することは難しくても、「聴こえない、聴こえにくいとは、こういうことかな?」と想像をすることができるよう、とてもわかりやすくご説明いただきました。

日比さんご自身は、幼少期から成長の過程で、特別支援クラスなどもない環境の中で過ごされたそうです。学校生活では、一番前の真ん中の席に座り授業を受け、発表は免除などの配慮はあったようですがほとんどの授業が、教員の話している内容がわからないまま進んでいたそうです。当時は、発表の免除は「ラッキー!」ぐらいに考えていたそうですが、人前で話をすることに関して成功体験も失敗体験もすることなく、社会に出てから人前で話すことを初めて経験し、難しさを感じたということもお話してくださいました。「BreakTalksのゲストを務める今もとても緊張しています。」と素直なお気持ちを参加者の方に伝えてくださいました。

発声に関しては、小学校1年から6年生まで「ことばの教室」に通われ、言語聴覚士の先生に発声の仕方を学ばれたそうです。それでも、例えば「自動車」と発声して人に上手く伝わらない時は、「車」という言葉に言い換えるなどして伝える工夫をされていることも教えてくださいました。

手話は、小中高と手話を覚える機会のないまま過ごされて、大学生になってから同じ障がいの方と出会い、手話を覚えるきっかけになったというエピソードもお話くださいました。

デフサッカーの魅力

デフサッカーは、「音のないサッカー」とも呼ばれ、健聴者同士の試合と比較すると試合中の発声はほとんどありません。だからこそ、「目に見える情報だけで判断し、ゲームを進める」というのがデフサッカーの魅力の一つでもあると日比さんは教えてくれました。例えばディフェンスラインは、何も声をかけ合うことなく無言でラインを揃えてオフサイドトラップをかけるなど具体的な事例もご紹介くださいました。

ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスの活動

日比さんは、長年、サッカーに携わっており、2019年に日本サッカー協会のスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)サテライトを受講したことをキッカケに、「ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンス」という活動を企画し、2020年1月に任意団体を設立。東京と横浜で月に1回ほどのウォーキングサッカーの活動や、月に1回オンラインにて「手話べり」という活動を行っています。

【ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスのHP】https://wsits2020.com/

ウォーキングサッカー(ウォーキングフットボール)は、性別や年齢に関わらず、初心者・経験者のスキル差も気にすることなく行えるスポーツです。ここ3~4年で日本ではインクルーシブ・スポーツとして注目されるようになりました。(日本ウォーキング・フットボール連盟 https://jwfl.amebaownd.com/
日比さんも「一人ひとりに合ったコミュニケーション方法(声を出すコミュニケーションが苦手、難しいなど)」に関して、それぞれが自主性・主体性を持って、楽しみながら理解するきっかけを作ることを目的にウォーキングサッカーを活用しようと考えたそうです。

東京での「ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンス」の活動では、他のウォーキングサッカーの活動と異なる点があります。それが試合時のルールです。1ゲーム目2ゲーム目は音や声を出すことを禁止とし、最後の3ゲーム目には音や声を出してもOKとします。1ゲーム目2ゲームでの体験を経て、3ゲーム目では一人一人が主体的に聴覚障がい者が孤立しないよう考え行動(プレー)します。「一人ひとりに合ったコミュニケーション」って何だろう?どうすれば、聴こえない人も聴こえにくい人も、聴こえる人も、声を出すことが苦手な人も、コミュニケーションを取ることができるのか?をウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスを通して体験することができるのだと感じました。その他、横浜での活動では、障がいのあるなしも年齢もごちゃ混ぜになって行うインクルーシブなウォーキングサッカーも展開しています。

インクルーシブな場とは?

前半のゲストトークを受けて、後半は「インクルーシブって何だろう?」「インクルーシブな場づくりの工夫」などを参加者の方が積極的に意見交換をすることで交流する時間となりました。

インクルーシブな場を提供するために、参加者を「誰でも」と表現することで誰でもが参加しやすくなる場にならないという課題が共有されたり、困っている人が「困っていることに気づき、助けてほしい」と周りに助けを求められる環境が大事だよねという議論になったりと、いろんな立場の参加者が意見することができました。

日比さんからも、参加している子どもは「ただいるだけ」で楽しそうなのに、周囲の人はお世話をしようとしすぎてしまう時があると活動における課題の共有もありました。

最後に、日比さんから「インクルーシブって言葉だけだと難しく感じますよね。私は『インクルーシブ=お互いさま』だと思っています。」という発言があり、その言葉がとっても腑に落ちるような感覚を皆で感じながら、第三回BreakTalksは、時間いっぱいまで盛り上がって終了となりました。

S.C.P. Japanは、BreakTalksを通して今後も多様なゲストや様々な活動を紹介し、多様な人々が集まる場となることで、多様性や共生社会についてより深く考えるきっかけを作りたいと考えています。

最後に本企画を実施するにあたり、参加を快くお引き受けいただきました日比さん、運営面で動いてくださったボランティアスタッフ、手話通訳の皆様、そしてご参加いただきました参加者及び関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

【報告】インクルーシブイベント「スマイルスポーツDAY!」を開催いたしました。(2021.10.3)

緊急事態宣言が明けた10月3日(日)に千葉県海浜幕張駅のZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREAで「スマイルスポーツDAY!」を開催いたしました。

本イベントは二部制で行い、第一部は4歳〜小学校1.2年生を対象に実施し、12名のお子様に参加していただきました。

当日は9月に開幕した日本初となる女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参加をしているジェフユナイテッド市原・千葉レディースの選手5名をゲストにお招きしました。

イベントの目的として「楽しく、チャレンジ、みんなで決める!」を掲げ、身体を動かすことと同時に「どうしたら全員(みんな)が楽しくできるか?」「そのために何かルールを付け加える?」などと子どもたちに問いかけながら、話し合いをしたり、ゲストのジェフレディース選手との対決ゲームでは作戦タイムを設けたり、初めて会うお友達同士でも会話をする場面が多くありました。

初めは緊張して強張っている表情の参加者も、ゲストの明るく元気な姿や、サポートスタッフの優しい対応に少しずつ緊張も解け、自然と笑顔が増えてきました。

最後に行ったサッカーの試合は各チームで事前にゴールパフォーマンスを決めておき、ゴールをした際はポーズをして得点になるというスペシャルルールで行いました。ゴールを決めた際にみんなで同じポーズをして喜び合うことでチームの一体感も出ていたように思います。

サッカーをするということがはじめての参加者も最後には「楽しかった!」と満面の笑みでご感想をいただけました。

第二部は小学校3年生〜6年生を対象に実施をし、8名の女の子達が参加してくれました。普段からサッカーをしていることもありボールタッチやドリブルなどサッカーの基本的な動きを交えたアクティビティを行い、ゲスト選手も交えたサッカーの試合では憧れの選手へと必死に向かっていく姿が印象的でした。最後に公式戦さながらの緊張感の中、PK対決も行いゴールを決めた際の喜び、外した時の悔しさをみんなで体感しました。

本イベントは一般社団法人S.C.P.Japanが主催、協力団体にジェフユナイテッド市原・千葉レディース、千葉県知的障がい者サッカー連盟、千葉「共に暮らす」フットボール協会、プライドハウス東京、支援団体に日本財団HEROs、会場協力にZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA、と多くの団体のご協力の下、開催することが出来ました。今後も千葉県内で様々な方々と連携をしながら、インクルーシブなスポーツ環境を広めていきたいです。

今回ご参加いただきました参加者の皆さま、協力団体・支援団体の皆さま、ボランティアスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

【告知】10月26日(火)第三回BreakTalks開催決定!テーマ「インクルーシブな場づくり」

BreakTalksは、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」を統一テーマに、多様なゲストをお招きし共生社会について議論するオンライン(時々オフライン)イベントです。多様なゲストの様々な活動を紹介し、お集まりいただいた参加者の皆さまと、多様性や共生社会について共に考えることを目的としています。

10月26日(火)開催の第三回BreakTalksでは、任意団体ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスで活動され、聴覚障がいをもつ当事者でもある日比秀則さんをゲストにお招きします。

ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスとは?

聴覚障がい者・失声症者や健聴者などが一緒にごちゃまぜになって、音/音声を出してはいけないという制限を楽しみながら行うウォーキングサッカー(ウォーキングフットボール)活動を展開する任意団体。オンラインでの「手話べりの会」なども実施されています。

★団体HPはこちら→https://wsits2020.com/

■日時:2021年10月26日(火)20:00〜21:15
■今回のテーマ:インクルーシブな場づくり
■イベント内容

  1. 主催団体紹介(10分)
  2. ゲストトーク、自己紹介・活動紹介含む(20分)
  3. ゲストのトークを深掘り(15分)
    ※聞き手:井上由惟子(S.C.P. Japan共同代表)
  4. オープン議論/Q&A(25分)
    参加者の方からの質問に答えながら、皆さんと一緒にインクルーシブ・多様性・共生社会などをキーワードにおしゃべりします。
  5. クロージング(5分)

■ゲスト紹介日比 秀則(ひび ひでのり)さん
任意団体ウォーキングサッカー・イン・ザ・サイレンスの設立者。元デフサッカー選手。先天性聴覚障害2級。

■参加対象:誰でも参加OK!

※ボランティア手話通訳あり。UDトークなどをお持ちの方は併用でご使用ください。

■方法:オンライン開催「Zoom」(オンライン会議システム)を使用

■参加費:無料

※S.C.P. Japanは一人ひとりが自分らしく歩める未来を皆さんと一緒に創っていきたいと思っています。皆さんと情報共有をしたり、実際に多様な人たちが集まる場づくりを大切にしています。S.C.P. Japanの活動に賛同し、応援してくださる場合は、500円から皆さんのお気持ちに合わせて任意でご寄付をご検討いただけますと幸いです。

<BreakTalks応援寄付ページ>https://checkout.square.site/merchant/MLFJE3VBHV9PV/checkout/2OVCCOTTHYM4ED343ILCQAHJ

※お申込みは10月25日(月)18時までとさせていただきます。