2021年3月9日(火)にNPO法人ダイバーシティサッカー協会が主催するSaturday Night Diver 「Women Empowerment と女子サッカー」に共同代表の野口が登壇させていただきました。
NPO法人ダイバーシティサッカー協会(以下、HPより引用)
ダイバーシティサッカー協会は、多様な背景を持つ人がスポーツを通じて自分らしく生きられる社会を目指して2017年7月に設立されました。
2008年にNPO法人ビッグイシュー基金のクラブ活動として発足したホームレス当事者や経験者によるサッカーチーム野武士ジャパンを中心に、多様な社会的困難を抱える当事者と支援者が作るチームのネットワークによって、「居心地のいい」サッカーやスポーツの実践を広げるために活動しています。
過去3度ホームレス・ワールドカップに出場した野武士ジャパンのメンバーは、その後それぞれに自立へのステップを歩んでいきました。彼らが経験した晴れ舞台を、もっと身近なところでより多くの人たちにも経験してほしい。
そんな想いから、2015年に最初のダイバーシティカップが開催されました。以後、ホームレス、うつ病などの精神障害、LGBT、難民、フリースクール、児童養護施設出身、不登校、ひきこもり、依存症など、様々な社会的困難を抱えた当事者と支援者のべ1,500人以上が、ダイバーシティカップでフットサルを通じて交流し、相互理解を深めてきました。
2020年3月には特定非営利活動法人として登記。誰もが生きやすい社会をスポーツを通じて実現していくために、居場所づくり応援、調査・研究、海外とのかかわりなど、ますます活動の幅を広げていきます。
ダイバーシティサッカー協会の代表理事の鈴木直文先生は研究者としていつも学ばせていただいているので、今回お声かけいただけたのは大変貴重な機会でした。NIKE JapanのCMをきっかけに、女子サッカーにはマイノリティを包摂する力があるのではないか?という切り口は非常に斬新で、これまでにないスポーツとジェンダーの話となりました。星野智幸先生の「男子サッカーからは苦しさを感じ、女子サッカーからは解放感を感じる」という視点も、非常に鋭い視点で議論が盛り上がりました。
また現役のジェフユナイテッド市原・千葉レディースの選手であり、なでしこの選手たちの社会貢献活動を推進する一般社団法人なでしこケア(なでケア)の創設者である大滝麻美さんからはより現場に近い女子サッカー選手の現状や海外での選手経験やFIFAマスターズでの経験から女子サッカーとWEリーグへの想いを聞くことができました。
女性の選手、指導者、スタッフ。サッカー界で活躍するすべての女性が女の子の道標になる可能性を秘めるWEリーグに大いに期待するとともに、決めきらない、グレーゾーン、あいまいさを残すことで獲得できる多様性の享受など、女子サッカーが多様性や共生社会について議論できるプラットフォームになれる可能性が大いにあるように感じるディスカッションとなりました。
イベントの様子はYoutubeから全てご覧いただけます。